１５ 夏祭り（1）※修正あり ページ28
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テストが終わって
本格的に夏の季節になった
１５ 夏祭り(1)
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「ねぇ櫻井くん達、実はこの近くで夏祭りがあってね、クラスのみんなで集まることにしたんだけど
─── 櫻井くん達も来る？」
。
。櫻井翔 夏祭りはもっぱらりんご飴です
。
「…あら？翔くんじゃない！」
「おばさん！お久しぶりです」
夏祭りに行く道のりで
帰宅途中の潤のお母さんに遭遇した
「そうね、この時間に帰ってくるのは久しぶりだわ…ところでその格好、どこかへお出かけかしら？」
「はい、クラスのみんなと夏祭りに」
「まぁ楽しそうね、こっちの学校でもうまくやってる様で安心したわ」
「えへへ…」
「ところで潤は行かないの？」
「あ、潤は気絶してると思います。テスト勉強で疲れたって。
せっかく皆と仲良くなれるチャンスだったから、来て欲しかったんだけど…」
「あらそうなの…そうだわ、いいことを思いついた！智くんが昔着てた浴衣がうちにあるのよ！
よかったら、それ着て夏祭りに行かない？」
え〜浴衣！？
「そうと決まれば、ホラ行くわよ翔くん！」
「ちょ、ちょっとおばさん！？」
グイグイと手を掴まれて引きずられていく
強引なところはホント霞ちゃんに似てるよな…
さすが親子。
誰か俺の話も聞いてくれ───！
。
。松本潤 櫻井の浴衣姿を一度見てみたい
。
ブーー ブーー
「……ん、何…霞？」
携帯のバイブの遠慮がちな音に目が覚めた
画面の光で部屋がぼんやりと明るくなる。
「んだよ……寝てんのに」
不満たらたらでメールを開けば、
霞夏祭り行かないの?
という文の下に一枚の画素
そこには浴衣姿で不意打ちを取られた翔の写真が。
白地にグレーの縦じま模様が入った涼し気な……
・・・・・！？
どちら様！？
翔は浴衣を着ていることが恥ずかしいのか
少しだけ頬を染めてはにかんでいる
やばい可愛すぎる幻かよコレ！
まさかの合成！？テストで疲れた幻覚じゃ…
え、わからん頭が混乱してきた！
と、とにかく保存して
「…………」
ボフッ 気絶と言うなの二度寝───
ブーー ブーー
「あぁあ！なんなんだよまた！行かねえよ！眠いっつーの！」
霞から二度目の着信。
だが次の画像を見た時
俺は部屋を飛び出さずにはいられなかった
霞これでも行かない?
それは浴衣姿の翔が
鼻の下を伸ばした男子共に囲まれている
写真だった。
．
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作者名：カフネ | 作成日時：2019年2月16日 13時
