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ケーキを作る…って言っても、スーパーで買ったスポンジ生地にクリームとか果物とかで飾りつけするだけだけども。
「こっち飛ばさないでよ」
「飛ばしません！」
生クリームをハンドミキサーで泡立てようとしたら、なんか、すごく警戒された。これでもそれなりにお菓子、作ってきたと思うんだけどな…？ちょっと心外だー！
「んー、いちご、上に乗せるやつはサンタさんにしちゃおっか。クリスマス感ほしいよね、せっかくだし」
「なんか楽しそうだね」
「うん、こういうのはかなり好き！作って楽しくて、食べたらおいしいんだよ？」
「なんかそれ知育菓子の宣伝文句みたい」
「最近の知育菓子は可愛くて種類もいっぱいあるし、なんか、すごいよねー」
何が言いたいのかな？とはあえて聞かないでおく。かるまくん、さっきから私のこと、わかばパークで遊んだ子どもたちと同じレベルって思ってますね？私のが年上だし、こういうのつくるのにも慣れてるのはずなんですけど！
「え、きのこってケーキに乗せる用だったの…？じゃあまさかたけのこも…？」
ケーキも食べるのにおやつが欲しいのかーよく食べるなーって思ってた某チョコレートのお菓子がケーキの上に飾られ始めて、ちょっとびっくり。
「クリスマスは戦争も一時中断するような奇跡が起きる日なんでしょ」
「なるほど、深いね」
いや、深いか…？
まあいっか。楽しそうだし。チョコのお菓子だからこのケーキ美味しくない！ってことにはならないだろうし。私がどっち派かは…戦争の火種になるから言わないでおこう。どっちも美味しいよね。
「できたぁー！うん、平和なケーキだね〜写真とっとこー」
そんなこんなで、雪(クリーム)の中、たくましくにょきにょき生えるきのことたけのこ。その中にサンタさんが2人、っていうわけがわからないケーキが完成した。かるまくんはなんか、すごく満足気。ちょっとかわいい。
もう二度と同じケーキはできないだろうから、記念に写真を残しておく。
「おやつの時間まで冷やしてよっか！…私がまだお腹空いてないから後にして欲しいです！」
「だと思った」
1時間くらい前にお昼ごはんで、さあケーキだー！とはなれなかった。
ケーキも2倍！いっぱい食べようねーってことで、ひとり2分の1ホールだから！小さめサイズとはいえちょっと…ショートケーキくらいなら入ったんだけどね。
「じゃあゲームでもしようよ」
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作者名：nano* | 作成日時：2022年3月8日 20時
