【暗殺教室】放課後、月のカフェで５ (ページ20)

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「んわぁあ…っ！」

なにやってんの？大丈夫？呆れの混じった笑顔で私の体を支えてくれるのは、かるまくん。

結局10分くらいかるまくんの2度寝を見守って。その後もしばらく、ベッドの上でかるまくんの目が冴えてくるのを待って。

ようやくぱっちりお目覚めのかるまくんに続いて、ベッドから降りてすぐ。自分の履いてるズボンの裾を踏んづけてこけそうになりました。危ない。

「え、えへへ…ありがとー」

捲っておいたはずのズボンの裾が、寝てる間に元に戻ってたみたいだね。気がつかなかったです…。

「…着替えたいんだけど」
「えっ！？うん！？ごめーん！出ます！私も着替えるから！いいよって言うまでリビング来ないでね！」
「んー」

「…朝ご飯までいただいちゃって…。やー、ほんとにたくさんお世話になりました。ありがとね」
「昨日から飯作ってくれたのは、ほぼAちゃんでしょ。どれもちゃんと美味しかったよ。ごちそうさま」
「それはよかったです！ほんとに！」

着替えて、顔を洗った後、食べてけば？って言われたから、お言葉に甘えて。朝ご飯を作って、食べて。
かるまくんのおうちには、昨日からほんとにたくさんお世話になった。とってもとっても楽しいクリスマスで、お泊まりだったな。最後にすごーく嬉しい褒め言葉までもらっちゃったし…。
うん、お礼として何かできるように考えとこっと。

「ヒマだし、家まで送ってくよ」
「…ふふ、ありがと～」

お世話になりました、お邪魔しましたーってきっちり挨拶をして家を出たら、何故か笑われた。普通に挨拶しただけなんだけども。

「ホント、こういうとこは丁寧だよね」
「ん～？やっぱり大事にしなきゃでしょ、礼儀とかそういうのって」

親しき中にもなんとやらってやつだね。

「いいと思うよ、なんかすげーAちゃんっぽいし」
「ありがと～？」

褒められた！…たぶん！

「…あっ、鍵、家に忘れたぁ」
「気付くの遅すぎない？」
「そうだねぇ…」

かるまくんに若干呆れられつつチャイムを鳴らす。今日は透が家にいる。はず！

『はぁい』

おっと…これは寝坊助くんの声だぁ…さてはお布団から出たくなくてすやすやしてたなー？

「ごめんねー透くん。あーけて！」
『…ん～』

「じゃあ、俺は帰るよ」
「あっ、うん！ほんとにありがとー。またね！」

挨拶してく？って思ったけど、寝起きの透(たぶんちょっと不機嫌)に挨拶させるのはお互いにとってよろしくない気がして、手を振ることにした。