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おしゃべり、ゲーム、トランプ、テレビをみるとか。
2人で出来そうなことをやりつくして…流石にそろそろ眠気が限界かも。
「Aちゃん今すげー眠いでしょ」
ちょっと面白がってるかるまくんは、なんか、まだ余裕そうだけど。
「みてくださーい」
軽く目を擦りながら時計を指さす。もう、日付が変わってかるまくんのお誕生日が終わっちゃう時間だよ。眠くもなるでしょ。
「今寝ないでよ。風邪引く」
「うん…。どこでねたらいー？」
毛布もなにもないソファーでは寝ちゃだめ、くらいの判断はできるよ、ぎりぎり。ものすごーく眠いけども。
「はい、立って」
「どこいくの…」
手を引っ張られて立ち上がる。どこで寝たらいいかって聞いたんだから、場所くらい教えてくれたらいいと思うんだけど。寝る場所のこと、眠くなる前に話しておけばよかったなぁ…。
「ここ」
「ん〜…」
手を引かれて階段を上がって、ここは、見覚えのあるお部屋。
「じゃ、おやすみ」
「…かるまくん、は…？」
ここ、かるまくんのお部屋、だよね？かるまくんのベッド、だよね…？私がかるまくんのベッドを使っちゃったら、かるまくんは一体、どこで寝るんだろう。
私をベッドの横に立たせて、そのままベッドから離れようとするから、かるまくんの服の裾を何とか掴んで引き止める。どこで寝るの、って聞いてみる。
答えないってことは、ソファーとか、床とかで寝ちゃうつもりかもしれない。それはだめ。だってここ、かるまくんのおうちだし…？私のせいでかるまくんが寝づらくなっちゃうのは、やだ。
「眠いんでしょ、いいから早く寝なって」
「……ぃ、やだ、いっしょ、がいい…」
なんか、ちょっと、まちがえたような気もする。
「…はぁ？」
でも、まあ、いっか。別々の場所で寝て、どっちかが寝づらくなるくらいなら…それが気になっちゃうくらいなら、おんなじところで寝た方がいいに、決まってるでしょ。
だめだぁ、ねむい。みたいなことをふにゃふにゃ言いながらベッドに座って、そのまま布団の上にぽふっと上半身を倒す。
「…で、俺にどうしろって？」
服を掴んでくる手は、無視して振りほどこうと思えばするっと解けるんだろうけど…。
一緒がいい、とか、どういうつもりで言ったの？Aちゃんのことだから、自分が俺を追いやってるみたいで良くないって気を遣ったんだろうなとか、まあ想像はつくけどさ…。
「…とりあえず、ちゃんとベッドに乗って」
「…うん…」
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作者名：nano* | 作成日時：2022年3月8日 20時
