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「はぁー…」
満足感から、大きな息をひとつ吐き出した。イルカショー、結構前の方で見れてよかった。
「イルカ、かわいかった！それに、賢いし、器用だし！ほんと、もう、すごーく、すごいよね！面白かった！」
興奮が収まりきらないまま話す私と、うん、って頷きながら一足早く立ち上がったかるまくん。
「よかったね、ちゃんと見れて」
「うんっ！」
普段見せてくれる笑顔よりもちょっとだけ、優しく、柔らかい雰囲気で笑いながら手を差し出してくれる。
多分、お付き合いを始めたくらいの頃から時々見せてくれるようになったその顔はきっと、私だけに見せてくれる顔。…だといいなって、願望も込みで思う。不意にそういう顔を向けられると、未だにドキッとしちゃうんだけども。ああ、かるまくんもちゃんと私のことを見てくれてるんだ、好きでいてくれてるんだって感じがしてね、ものすごーく好きだな。座席に座る時に離した手を、こうやって当たり前みたいに繋ぎ直してくれるとこも好き。
一緒に過ごしたぶんだけ、好き、も増えていく。それってきっとものすごーく、幸せなことだと思う。…のと同時に、底なしの沼にどんどん溺れていっちゃうみたいでちょっと…ほんのちょっとだけ、こわくなっちゃうね。
「ね、次はなにかな〜？」
「次もいいけど、そろそろ腹減らない？」
「ん…ほんとだ！もうお昼だね？何食べたい？」
イルカショーの前まで見てたおっきな水槽の、その次は、何がいるんだっけ。この水族館、ちっちゃい頃に家族で来たことあるんだけども…楽しかったことはたくさん覚えてても、どこに何がいたか、までは流石に覚えてないなー。
…とかって考えてたら、かるまくんが空腹を訴えてくる。そういえば、目を奪われるものばっかりで、それをかるまくんと一緒に見られるのがほんとにすごく楽しくて、時間なんてすっかり忘れちゃってた。
思い出したみたいにきゅるきゅる音を立てるおなかを慌てて押さえた。
「…今の、聞こえてない？」
「ばっちり聞こえた」
しってた！だって、笑ってるのを隠す気もないもんね？でもここは、聞こえてないフリをして欲しかったです！
「そんなに笑わないでよ〜！」
こっちは恥ずかしいんだからねー、って握ったかるまくんの手の甲を空いた手でぺちぺちしておく。
「可愛い音だったよ」
「…へ…？」
不意打ちの『かわいい』も、私の弱点リストに仲間入り。
「とでも言ったら、満足する？」
「一瞬のときめき、返して」
「どうやって？」
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nano*(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 橋本アリィちゃん様。コメントありがとうございます。楽しんでいただけているみたいで、とっても嬉しいです！ゆったりとしたペースでの更新にはなってしまいますが、これからも楽しんでいただけるようがんばります！ (6月23日 10時) (
レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂いています！続編を楽しみに待っています！(*´ω｀*) (6月16日 8時) (レス) @page47 id: b7ac2ae6be (このIDを非表示/違反報告)
nano*(プロフ) - たたさん» たた様、コメントありがとうございます。かっこよくて可愛い赤髪くんを目指しているので(？)褒めていただけてとっても嬉しいです。応援のお言葉もありがとうございます。これからも楽しんでいただけるように頑張りますね！ (2022年10月9日 1時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
たた - この夢小説のかるまくん可愛くてめっちゃ好き。これからも更新頑張ってください！応援しています。 (2022年10月8日 19時) (レス) @page9 id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano* | 作成日時：2022年9月18日 17時
