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「今だけど」
あっけらかんとした顔で仁井さんの足を踏んづけるかるまくん。イケメンは髪の先も爪先も全部かっこいいから、その体に傷をつけるのは重罪らしいよ。
「挨拶するよりも先に足踏まれたのは生まれて初めてかもな！？いらっしゃい赤髪くん！」
ちょっと慌てた様子で珍しくおっきな声を出す仁井さん。いつも余裕でかっこいい仁井さんにも、こういう時があるみたい。
「仁井さんがなんかやってる気がして」
そんな仁井さんに、真顔のまま、かっこいい爪先を踏み続けてた右足を離しながら答えた。
仁井さんの『ここをやめる』発言にびっくりしてる時に入店ベルの音が聞こえたから、お店に入って来てすぐに、なんかやってる気がした？っていうなんだかふんわりした理由で仁井さんの足を踏んづけてることになる。なんていうか…うん、失礼な子だ。
「うんうん。大丈夫だから安心してね」
失礼なかるまくんは、いつもの落ち着きを取り戻した仁井さんに背中を軽く叩かれながらいつもの席に座らされた。
「…仁井さんは、もっと怒ってもいいと思いますよ？私」
「まあ、そんなに怒るようなことじゃなかったし。そもそも俺、怒るのって苦手なんだよなぁ」ってからから笑う仁井さん。確かに、仁井さんが怒るとこはあんまり想像できない。優しい人でよかったね。
「仁井さんのかっこいい爪先を踏んじゃうのは、重罪だよ。かるまくん」
優しい仁井さんの代わりに、私が注意しておこうかなって。お水を出すついでに。つん、とかるまくんのおでこに人差し指の先で触れながら声を掛ける。
「…かっこいい爪先ってなんなの？」
「や、それはわかんないけども」
横目でじろっと私の顔を見た後、ちょっと呆れたみたいに意味不明、って指摘してくる。
大事なのは、仁井さんの爪先がかっこいいかどうかじゃなくて、会って早々に人の足を踏んじゃうのはどうかと思うよ、っていうところだよ。
「はーいはい。以後気を付けまーす」
「そうしてくださーい」
若干めんどくさそうで、ほんとに反省してるかどうかは謎だ(たぶんしてない)けども。まあ、ダメだよーっていうのはちゃんと伝えたから今はいっか。
「うん。注文、決まってたりする？」
「する」
「ん！じゃあ聞くよー」
「いやぁ…いつ見てもすごいなぁ」
「え、何がですー？」
注文を聞いて準備してくる！ってキッチンの方に戻ったら仁井さんに感心された。
「Aちゃんは赤髪くん取り扱い資格一級だ」
「彼、危険物かなにかですか？」
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nano*(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 橋本アリィちゃん様。コメントありがとうございます。楽しんでいただけているみたいで、とっても嬉しいです！ゆったりとしたペースでの更新にはなってしまいますが、これからも楽しんでいただけるようがんばります！ (6月23日 10時) (
レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂いています！続編を楽しみに待っています！(*´ω｀*) (6月16日 8時) (レス) @page47 id: b7ac2ae6be (このIDを非表示/違反報告)
nano*(プロフ) - たたさん» たた様、コメントありがとうございます。かっこよくて可愛い赤髪くんを目指しているので(？)褒めていただけてとっても嬉しいです。応援のお言葉もありがとうございます。これからも楽しんでいただけるように頑張りますね！ (2022年10月9日 1時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
たた - この夢小説のかるまくん可愛くてめっちゃ好き。これからも更新頑張ってください！応援しています。 (2022年10月8日 19時) (レス) @page9 id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano* | 作成日時：2022年9月18日 17時
