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部屋の中も静かだし、それどころか家の中に、一切人の気配がない。…うん、あった方が怖いけども。
別にうちではよくあることのはず、なんだけども…今日はなんか、ちょっと寂しいな。体調が悪いせいかな。
「…ひまだな〜」
かと言って、何かをするだけの気力があるわけでもないんだけども。なんとなーくお布団の中で呟いてみた。静かな部屋に自分の声が響く。…あ、どうしよう、これすごーく寂しい…！！
病は気からって言うけども、体調を崩すと心も不安定になるものなのかもしれない。
「はやく寝よー。寝ちゃえば解決」
寂しくない寂しくない。ほら、くまちゃんもいるし。ふかふかでかわいくて…抱きしめると、ちょっと冷たい。
「……ねむくない」
寝ちゃえば時間が過ぎるのもきっと、あっというまだよね、って布団に潜って…くまちゃんを人肌くらいにあっためる作戦として布団の中に引きずり込む。その状態で目を瞑ってみるけども。残念ながら眠気が一向にやってこない。暗い方が眠れるかもって頭からすっぽりお布団に入ってみたけども、息苦しいからやっぱり顔は出しておくことにした。
バイト、店長は気にせず休んでって言ってたけど急に休んじゃって申し訳ないな、とか。透が帰ってくるまであと何時間くらいかなとか。どうやったら眠くなるのかなぁーとか。透は風邪引く度にこの不安とか寂しさと戦ってるんだな、とか。
ぐるぐる、とりとめのない思考を続ける。寝たいから何も考えないようにしよう、って。そんな風に思えば思うほどに、色々なことを考えちゃう。
「…かるまく…ん、に、かぜ、うつしたらやだもんね…」
そういう思考の合間にぽわわー、って。何度も顔を思い浮かべちゃってる彼の名前を口に出してみて…スマホに手を伸ばしかけてやめる。
「…名前よんだら、あいたくなっちゃう、ねー…？」
失敗した。
かるまくん、って口に出したおかげで今度はかるまくんのことがいろいろ、頭をよぎるようになっちゃった。今何してるかなとか、今日はかるまくん、お店に行くのかなぁとか。
自分のしたことで余計に寂しさが増しちゃった。ほどほどにあたたまってきたくまちゃんに顔を押し付けてもごもごしゃべる。ひとりごとは言い放題。風邪うつしちゃうのはやだ、迷惑かけるのもかるまくんに気を遣わせるのもやだ。っていうか今、髪の毛とかぐっちゃぐちゃだし。
「…でんわー」
透？…は今遊んでるか。透に連絡貰った、おかあさん…？
「もしもし〜…？」
「生きてる？」
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nano*(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» 橋本アリィちゃん様。コメントありがとうございます。楽しんでいただけているみたいで、とっても嬉しいです！ゆったりとしたペースでの更新にはなってしまいますが、これからも楽しんでいただけるようがんばります！ (6月23日 10時) (
レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂いています！続編を楽しみに待っています！(*´ω｀*) (6月16日 8時) (レス) @page47 id: b7ac2ae6be (このIDを非表示/違反報告)
nano*(プロフ) - たたさん» たた様、コメントありがとうございます。かっこよくて可愛い赤髪くんを目指しているので(？)褒めていただけてとっても嬉しいです。応援のお言葉もありがとうございます。これからも楽しんでいただけるように頑張りますね！ (2022年10月9日 1時) (レス) id: da0c6565c0 (このIDを非表示/違反報告)
たた - この夢小説のかるまくん可愛くてめっちゃ好き。これからも更新頑張ってください！応援しています。 (2022年10月8日 19時) (レス) @page9 id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nano* | 作成日時：2022年9月18日 17時
