おはよう gk ページ1
/gk(恋人)side
「ん...」
眠い目を擦り、カーテンの隙間から差し込む朝日から顔を背ける
今日は天気がいいし、Aくんと散歩したい
隣を見ると、大好きなAくんの寝顔
もう少し。もう少しこのままでいたい
最近中々2人きりの時間がないことに寂しさを感じていたからか、つい甘えてしまいたくなる
Aくんが寝ているのをいいことに、抱きついてみた
普段は恥ずかくって絶対できないことだけど、寝ているなら...許されるかな
「Aくん、好きっすよ」
『それは嬉しいね、伏見くん』
「な、なんで起きて、?!あ、オレ起こしちゃったか...?」
まさか起きるとは思ってなかったからか、タジタジになって顔が熱くなる
起こしちゃったかな。昨日は遅くまで作業してたから、まだ眠いだろうな
Aくんは朝が弱いのに、まだふわふわした目で律儀に抱き返してくれる
『んーん、天気が良いから目覚めちゃったのかも』
『伏見くんは相変わらず早起きさんだね』
「オレも朝日で目覚めちゃってぇ...。朝ごはん用意してくるな」
若干の気まずさに、Aくんに回していた腕を解いて起き上がろうとする
『ダメです』
「え、うお?!」
回されていた手に引かれ、上手くバランスをとれないでそのままAくんの方に倒れ込んでしまった
可愛げの無い声を上げ、そのままAくんの腕に収まる
オレより背が低いAくんが、以前『寝てる時は身長関係ないからねぇ』なんて言っていたのを思い出した
「Aくん...どうしたんだ?」
『もう少し寝て、昼過ぎになったらご飯食べて散歩に行こう?』
『最近中々2人きりの時間なかったし、甘えさせてよ』
甘えさせて、なんて
もう目を瞑り規則正しい寝息を立てているAくんに、冷めたはずの顔の熱がまた戻ってきた
Aくんは甘やかし上手で、それで甘え上手だ
それなのにわざわざ言うってことは、きっとオレが甘えたかったのを察してくれたんだろう
「おやすみなさい、Aくん」
お昼ご飯何作ろうか、散歩はどこまで行こうか。目を瞑ってうとうとしながら考える
優しく頭を撫でられる感覚に浸りながら、再度夢の中に落ちていった
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作者名:404 | 作成日時:2023年9月18日 4時