ポートマフィア幹部補佐は元探偵【文豪ストレイドッグス】

46話 ページ50

貴方said

敦｢断…る｣

人虎がそう言うと龍兄は羅生門を使って僕の足を掴んでいた人虎の手を退けて僕は少しだけ足に力をいれて踏みつけた。

『貴方の意志など知りません』

芥｢弱者に身の振りを決める権利など無い｣

『弱者は死ね、死んで他者に道を譲れ』

僕と龍兄が人虎の相手をしていると背後から泉さんが銃を構えた。

芥｢武器庫から持出したか｣

泉｢彼を逃がして｣

『外の世界に触れて心が動きましたか？』

僕は羅生門で銃を斬った。そして泉さんとの間合いをつめて首をもって上にあげた。泉さんは抵抗しなかった。

芥｢どん底を知っているか？其処は光の差さぬ無限の深淵だ、有るのは汚泥、腐臭、自己憐憫…遥か上方の穴から時折人が覗き込むが誰もお前に気付かない…ひと呼吸毎に惨めさが肺を灼く｣

『夜叉白雪は殺戮の権化、そんな貴方がマフィアの外で普通に生きて行けるとお思いですか？人虎…教えて上げて下さい』

芥｢誰にも貢献せず、誰にも頼られず…泥虫のように怯え、隠れて生きるのがどういう事か｣

人虎は何も言わず、下を向いた。

『殺しを続けなさい…マフィアの一員として、できないのなら息をしないで、無価値な人間に息をする権利なんてありません』

泉｢…そうかもしれない…でも、クレープおいしかった｣

そう言った時の泉さんはとても嬉しそうだった。

国｢敦ｨ！｣

敦｢国木田さん！｣

『もう嗅ぎ付けましたか…纏めて膾切りに』

僕と龍兄が探偵社の所へ行こうとすると泉さんが僕の腕を掴んできた。

泉｢今の内に逃げて、この船は取引場所には行かない｣

『なら、何処へ行くのですか？』

泉｢どん底｣

泉さんは何処からか釦を出して押した。すると船の底から爆発した。爆発すると同時に船が揺れ僕は龍兄に支えられる形となった。

『真逆、武器庫の爆薬を！』

芥｢自決する積りか!?｣

泉｢逃げて！｣

国｢敦！沈むぞ、来い！｣

人虎は爆発と同時に煙の中へと消えていった。龍兄はすぐに捕らえようとしていたけど間に合わなくて諦めていた。そして、少しだけ怒りを露にして泉さんの首を思い切り掴んで下に押さえ付けた。

芥｢鏡花、其れが、お前の選んだ道か…是迄の労に酬い…楽に殺してやろう、死ね｣

龍兄は羅生門で泉さんを刺すと刺した場所には誰も居なくて龍兄と僕の背後に腕と足を白虎化させた人虎と気を失って人虎に抱えられている泉さんがいた。

敦｢勝負だ、芥川｣

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キリが悪いですが続編です！

よろしくお願いします

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