11話 ページ13
中原side
俺は明日香を下ろして肩を揺すった。
『嫌!離して!お願い!』
中「明日香…落ち着け!」
『ごめんなさいごめんなさい』
明日香は思いっきり俺の手を払って、泣きながら頭を抱えてうずくまった。
やばい。周りが見えてない。
『私やってない…ネェシンジテヨ…シンジテヨ』
俺はそんな明日香を優しく抱きしめた。抱きしめると抵抗してきたが俺はそれでも離さずに逆に抱きしめる力を強くした。そして明日香を安心させるように耳元で話しかけた。
中「明日香…大丈夫…殴ったりしねぇよ…大丈夫…手前はやってねぇってしってる…俺も首領も姐さんも芥川や黒蜥蜴だって明日香を信じてる…だから…安心しろよ…明日香は1人じゃない…俺らがいる」
『ほん…と?』
中「あぁ」
『嫌いになってない?』
中「あぁ」
『私…まだ中也の隣にいていいの?』
中「いいに決まってんだろ」
『よかっ…た』
明日香は眠る様にそのまま俺の腕の中で眠りについた。すると見計らっていたように姐さんが入ってきた。
尾「中也…明日香は落ち着いたかえ?」
中「姐さん、はい」
尾「のぅ、中也…分かっておったであろう?明日香がああいう風になるのを…何故怖がらせるような事をした」
中「そんなつもりは無かったんです…ただ」
尾「ただでは済まんのじゃ!お主は知ってるであろう!どれだけ明日香が苦しんだのか!辛かったのか!」
姐さんは涙をうっすらと浮かべ俺に叫んだ。
森「落ち着くんだ…紅葉君」
尾「鴎外殿!じゃが!」
森「明日香ちゃんを思う気持ちは皆同じだ」
首領がそう言うと姐さんは何も言わずに部屋から出ていった。そして部屋には俺と首領、そして寝ている明日香の3人になった。
森「さ、戻ろう?皆待ってるよ」
中「ですが」
森「大丈夫だよ…明日香ちゃんならもうすぐ目を覚ますと思うから、部屋に戻っていよう?」
中「はい」
俺は明日香を横抱きして首領と共に皆が待ってる部屋へと戻った。部屋に戻るとエリス嬢と久作が駆け寄ってきた。
エ「明日香!」
夢「中也さん!明日香姉は大丈夫?」
中「あぁ…今は眠ってる」
エ「よかったわ」
中「広津さん、明日香を隣にいいですか?」
広「ですが、中原幹部の方が隣の方がいいんじゃないんですか?その方が明日香嬢も落ち着くはずでは?」
中「否…また怖がられたくねぇからな」
俺はそっと明日香を広津さんの隣に降ろし、元いた場所に座った。
164人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこぉー文スト信者 - 泣くシーンをもう少し少なめにしていただけませんか?いつも楽しく拝見しています。不快にしてしまったのならすみません (2019年1月23日 17時) (レス) id: b000323d2b (このIDを非表示/違反報告)
ラミン(プロフ) - 名前の変更はできますか? (2018年12月22日 17時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
彩己 - キャラヘイトですね。削除するかパスワードを掛けてください。ルールです。嫌なら削除まではしなくてもいいです。きつくてすみません (2017年11月10日 22時) (レス) id: 5c71c6f113 (このIDを非表示/違反報告)
( ・ε・) - 許されるなら探偵社の人達をバズーカーでドーン☆したい(*´∀`)探偵社、許さぬ。そしてポートマフィアの人達優しい("⌒∇⌒") (2017年10月24日 1時) (レス) id: 597d4e34a8 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ(プロフ) - あの、過呼吸のとき、深呼吸しない方が良いって言われたことがあるので、深呼吸は逆効果かもしれません。間違っていたら、申し訳ありません。とても素敵な作品なので、更新をいつも楽しみにしております。不快にさせてしまっていたら、すみません!! (2017年8月9日 23時) (レス) id: b7dbad87d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:太宰中也 | 作成日時:2017年5月12日 0時