ポートマフィア幹部補佐は元探偵【文豪ストレイドッグス】

10話 ページ12

芥川side

エ｢当たらないわ！｣

中｢何でだよ！｣

立｢よっしゃ！｣

芥｢何故｣

尾｢ふふっ…3組も当たった｣

エリス嬢から始まった神経衰弱。何故か僕は1組も当たらなかった。

『柳じぃ！僕達の番だよ！僕が引いていい？』

広｢えぇ、どうぞ｣

『やった！じゃ、異能力“全知全能・透視”』

中｢はぁ!?｣

明日香嬢は異能力を使って全てのカードを当てた。

『やったよ！柳じぃ！』

広｢素晴らしいですね、明日香嬢｣


中｢おい！明日香！何異能使ってんだよ！｣

『使っちゃダメって聞いてないから？』

森｢まぁ使っちゃいけないとは言ってないけど｣

『だめだった？』

尾｢駄目ではない…ただ…次は異能を使わずに勝負しようではないか…その方がさっきより面白いであろう？｣

明日香嬢は尾崎幹部に頭を撫でられて気持ち良さそうに目を細めていた。

『うん！』

立｢明日香嬢！罰ゲームは何にするですか？｣

中｢さっきの勝負ありなのかよ！｣

中原幹部は机を思いっきり叩いて怒鳴った。

芥｢然し…勝負は勝負｣

梶｢そうですよ！中原幹部！潔く負けを認めるのも時には大切ですよ！さぁチームを変えて勝負ですよ！｣

明日香嬢は泣きそうな顔で中原幹部の服を引っ張った。

『中也…怒った？嫌いになった？』

樋｢何言ってるんですか！中原幹部が明日香嬢の事を嫌いになるわけないじゃないですか！｣

『でも！…中也…怒った…僕の事嫌いになった…やだ…お願い…嫌いにならないで…やだ…1人にしないで』

中｢ﾁｯ…明日香！ちょっと来い！｣

森｢中原君、隣の部屋も貸し切ってるからね｣

中｢ありがとうございます｣

『中也！離して！やだ！…殴らないで！』

中原幹部は明日香嬢を横抱きして隣の部屋に行った。


エ｢明日香…大丈夫かしら？｣




夢｢明日香姉｣




銀｢明日香嬢｣




芥｢何故ずっと一緒にいたはずの明日香嬢より新しく来た奴を信じたのですか…貴方は知っていたはず…なのに何故…僕は貴方を許せません｣




広｢明日香嬢の受けた痛みは深いですからね｣




尾｢あぁ…私の愛しい明日香を傷付けた事…絶対に許しはせぬぞ…せいぜい後悔するが良い｣



立｢まだ傷は癒えてないんですね｣





樋｢絶対に潰します…どんな手を使っても｣




森｢そうだねぇ…私達の大切なお姫様を苦しめたんだ…後悔だけじゃ済まされないよ…永遠に苦しんでもらわなきゃならないね｣

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