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秋の国 ページ48

ヤブ「怪我も治りかけのところごめんね」



ハイムーン「大丈夫です…とは言い切れないので」



数日後、ハイムーンはヤブに呼び出された



しかし、無理をしすぎたのか包帯には血が滲み出ており隣にはルイがいた



ヤブ「四季の演劇団、今回はどんな劇をするの?」



ハイムーン「『失われた花嫁』について」



ソウ「やはり…としか言いようがありませんね」



ハイムーン「資料を集めているだけで面白いではありませんか」



ルイはハラハラしながらハイムーンの隣にいる



ヤブ「…ルイ、と言ったね」



その時、ヤブから声をかけられた



今までハイムーンの隣で王族関係の人と同じ空間にいたことがあるが名前を呼ばれたのは初めてなのだ



ルイ「…はい」



ヤブ「ルイは、どう思うの?



『失われた花嫁』を題材にした劇をやることについて」



ルイ「私は…」



ルイの深青の瞳が左右に揺れる



もし、間違えたことを言ったらこの首は飛ぶのか



もしくは舌が抜かれるのか



冷や汗が滲み出てきて言葉をうまく発せられない



このまま時間が過ぎるのを待とうか、と思っていたら



ヤブ「なんでもいいよ、話して」



と優しい声が聞こえた



ルイ「…私は、毎度ハイムーンさんにはヒヤヒヤさせられます」



ヤブの言葉が聞こえ、ルイは安心したのか話し始めた



ルイ「その国の触れてほしくないところに触れているのではないのか…と。



でも、その思いを吹き飛ばしてしまうほどハイムーンさんの書く台本は私は好きです」



ヤブ「…それじゃ」



ルイは初めてヤブを見つめた



ルイ「私は、賛成です」

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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2023年1月22日 21時

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