CITY３ (ページ46)

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秋の国ページ46

ハイムーン「劣等種…なぜ、そう思うのですか？」

ジュンタは笑う

ジュンタ「どっちつかずの半端者。

…118年前も同じように腐ってたわ」

ハイムーン「118年前…」

ジュンタ「『失われた花嫁』(ヒナタ)も気づかないだろうな、俺が同じ村の出身ってことに」

隣にいたカミも驚いてジュンタを見る

カミ「今まで喋ってくれんかったのに…」

ジュンタ「もちろん、年上やで？

あまり関わってこんかったし、儀式も嫌で手伝わんかったからな」

ハイムーン「…でしたら知っているのでは？

ヒナタさんはエルフと人間のハーフであると言うことを」

ジュンタ「…そうなんか、初めて知ったわ」

ジュンタは驚いた目でハイムーンを見る

ジュンタ「俺はどっちかでええのに欲張ったんやで、親が。

せやからせめてもの反抗で俺は人間やって言ってるんや」

ハイムーン「…ジュンタさん、私の意見ですが」

ハイムーンは真っ直ぐとジュンタを見た

ハイムーン「私は一応人間ですし、カラカサさんとルイさんも人間です。

ヒナタさんはエルフと人間のハーフ、アルトさんに至っては珍しい人魚と人間のハーフです。

しかしながら、誰一人として劣等感を抱いていない、どうしてだと思いますか？」

カミ「…それぞれの種族に、誇りを持っているから」

答えたのはジュンタではなく、カミであった