ep.74 ページ27
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ガルの選手の前に、猛スピードでザナークが滑り込んできた。彼は相手選手に渡る直前でボールを奪うと、前線へロングパスを出した。パスを受け取ろうとしたレイザが、空中でガルの選手にぶつかられ、地面に打ちつけられる。
「何、あいつ……！」
苛立ちに任せて呟いたのもつかの間、超人的なスピードで上がってきていたザナークが、相手選手からボールを掠め取る。
「みんな知りたいか？ 知りたいよなァ？ クララジェーンの正体！！」
――クララジェーン？ それが、時空最強イレブンにふさわしい力――すなわち、ザナークのミキシマックスの相手ということだろう。果たして、そんな名前の偉人がいただろうか？
「クララジェーンは破壊と災厄を運んでくる……ボールを寄越しな！」
ザナークの言葉を聞き、レイ・ルクは彼にボールを渡した。パスを受け取ったザナークが、軽々とガルの選手をかわしながら、自分がいかに過酷な修行をしてきたかを語った。あのザナークが“すごい奴”と言うクララジェーンの正体、それは――史上最大と言われた
「どうしてこんなことが……」
私たちの気持ちを代弁するように、松風が言った。ザナークはなぜか自信満々に「わからねぇ！」と返した。
「だが、一つだけわかってることがある。それは、クロノストーンを手にしたとき、俺にアツい何かが入り込んできたってことだ！」
円堂大介は常に雷門とともにあった。ならば、彼の言うクロノストーンはもうひとつのほう――円堂守を指す。彼が、ザナークの力を引き出したということか。
「……っと、少し喋りすぎたか。弱い奴ほどよく吠える。だが知ってるよな？ 俺は強いがよく吠える！ 究極に強くなった俺は、吠えて吠えて吠えまくるぜェ！！
――ミキシトランス・スーパーザナーク！」
ザナークから、もの凄い量のエネルギーが発せられる。ミキシマックスを成功させた彼は、満足気に喉を鳴らして笑った。
「ザナーク改めスーパーザナーク！ これからは俺様をそう呼べ！！」
ザナークは一度松風にパスを出してディフェンスを避け、再び自分の元へ戻した。何もかもを破壊せんとするような雷雨と暴風が、彼を包み込んだ。
「今ここに再誕する！ グレートマックスなオレ・スーパァァァ！！」
圧倒的なパワーを持ったシュートが、相手キーパーの化身をねじ伏せた。
「ゴーーール！ エルドラドチーム０３、ついに一点を返したーーーー！！」
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はるま(プロフ) - bizyuさん» コメントありがとうございます。とても励みになります！ bizyuさんもあたたかくしてお過ごしください( ¨̮ ) (12月19日 0時) (
レス) id: 99f9ea638a (このIDを非表示/違反報告)
bizyu(プロフ) - とても面白くて時間も忘れるほどに何度も読み返しています！これからもお身体には気をつけて頑張って下さい！ (12月18日 21時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるま | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時：2023年11月30日 22時
