ep.66 ページ19
「おおっ！？ エルドラドチーム０２には、ルジクに代わり、新たなキーパーが入るようです！！」
通路から姿を現したのは、中学生時代の円堂守――を模したアンドロイドだった。限りなく人間に近い見た目をしているパーフェクトカスケイドとは違い、その外装にはロボットらしさが残る。しかしながら、歯を見せて笑った表情は、円堂守そのものだった。
「その名もメカ円堂だーーーッ！！」
いつの間にあんなものを作っていたのだろう。どよめきが広がる中、鬼道監督が言った。
「サカマキが、パーフェクトカスケイドの研究チームに円堂のデータを渡し、作らせていたものだ。ラグナロクに間に合うか怪しいと言っていたが、完成したようだな」
戦力補充が目的なのだろうが、見た目まで円堂に寄せる必要はあったのだろうか。やけにこだわりがあるような気がする。――サカマキさん、円堂守の隠れファンだったりして。
さすがにないか、と内心苦笑していると、前半終了のホイッスルが鳴った。メカ円堂は後半からの投入となる。
「三点差……あとのない俺たちには、数字以上に重くのしかかってくるな」
「なのにチームはバラバラやんね……大丈夫かな」
「どう戦う、神童……！」
剣城と菜花、三国が心配そうにフィールドを見つめた。
チームギルのボールで後半戦開始。
「神のタクト！」
神童がアルファ、ベータ、ガンマへ指示を出す。アルファからベータへはボールが渡ったが、ベータが放ったパスは、ガンマに届かずフィールドから出てしまった。
「ああ、あとちょっとだったのに……」
「惜しかったやんね」
すると、神童がサカマキさんに近づき、何か話し始めた。と言ってもごくわずかな時間で、神童は自分の位置に戻った。
作戦の変更があったのだろうかと思いながら眺めていると、神童が再び必殺タクティクスを発動した。
「神のタクト・ファイアイリュージョン！」
今度はガンマからボールをつなぐようだ。神童が次に指したのは、ベータの前方だった。かなり距離があるが、ベータは持ち前のスピードでタイミングを合わせた。ボールはアルファ、そして、神童の元へ。神童は三人をゴール前に集めると、その中心にボールを蹴り入れた。
アルファ、ベータ、ガンマの三人は、完璧なタイミングで高く飛び上がり、ボールにパワーを叩き込んだ。
「シュートコマンド２４！！」
シュートは相手ディフェンスも、キーパーをも諸共せず、ゴールネットに突き刺さった。
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はるま(プロフ) - bizyuさん» コメントありがとうございます。とても励みになります！ bizyuさんもあたたかくしてお過ごしください( ¨̮ ) (12月19日 0時) (
レス) id: 99f9ea638a (このIDを非表示/違反報告)
bizyu(プロフ) - とても面白くて時間も忘れるほどに何度も読み返しています！これからもお身体には気をつけて頑張って下さい！ (12月18日 21時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるま | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時：2023年11月30日 22時
