ep.64 ページ17
「さあ、ラグナロク二回戦！ エルドラドチーム０２対チームギル！ いよいよキックオフでーーす！！」
エルドラドチーム０２のボールで試合開始。
それと同時に、神童拓人が神のタクトで選手に指示を出す。――が、ガンマは指示に従うことなく、ドリブルで一人敵陣に突っ込んでいった。
「どうした！？ エルドラドチーム０２、選手同士の連携がまったく取れていないようだぞーー！！」
相手選手のキャプテンが、隙をついてガンマからボールを奪い、すばやいドリブルで上がっていく。その隣を走るもう一人の選手と巧みにパスを回し、迫りくるチーム０２の選手を軽々とかわした。
「寸分の狂いもなく、相手の足元に返しているぜよ！」
「ええ。お互いの動きを正確に把握していなければできない。……完璧なコンビネーションプレイです」
チームギルは、その二人だけでボールを回していた。他の選手は、チーム０２の選手を牽制し、攻撃の邪魔をされないように張りついている。
ゴール前は完全に開かれており、チームギルの独壇場となっていた。
「デッドフューチャー！」
ボールを回していた二人の選手が、力を融合して強力なシュートを放った。
そのシュートは、天城が発動した必殺技を打ち破った挙句、ルジクごとゴールにねじ込まれた。
「入ったーー！ メイアとギリスのペアが、先制点を決めましたーーー！！」
残念がる声が上がる。息が合わないチーム０２に対し、チームギルは完璧な連携を見せつけてきた。これでは、実力差以前の問題だ。
チーム０２のボールで試合再開。しかし、アルファ、ベータ、ガンマの三人はお互いのボールを奪い合う始末で、ろくな攻撃になっていない。アルファとベータの周りにオルカとエイナムまで集まり、何やら険悪な雰囲気を醸し出しており、慌てて神童が止めに入る。
チームギルのボールで試合再開。相手選手から、ザナークが荒っぽいチャージでボールを奪った。彼はフィールドにいる選手に向かって何かを叫ぶと、圧倒的なパワーとスピードで敵陣へ切り込んだ。
チームギルのゴール前には、三人選手が守備に入っていた。その選手たちの合間を縫うように、ザナークがシュートを放つ。
「強引すぎる！」
「いくらザナークでも、あの体勢じゃ無理ぜよ！」
ザナークのシュートはルートを逸れ、ゴールの上を大きく通り過ぎていった。
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はるま(プロフ) - bizyuさん» コメントありがとうございます。とても励みになります！ bizyuさんもあたたかくしてお過ごしください( ¨̮ ) (12月19日 0時) (
レス) id: 99f9ea638a (このIDを非表示/違反報告)
bizyu(プロフ) - とても面白くて時間も忘れるほどに何度も読み返しています！これからもお身体には気をつけて頑張って下さい！ (12月18日 21時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるま | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/april_hrm
作成日時：2023年11月30日 22時
