第127話 体験ルーム ページ37
途中で聞こえなくなってしまった言葉を聞かなかった事にしながら、
大通りの通路の先にあった扉を越えたところで手元のパネルに触れて
追手が来ないようにその扉を閉ざし、ロックを掛け直した。
「よし……! これでもう開かないぞ」
この先は静かだ、もう警備ロボットと遭遇する事になる可能性は無いに等しい。
キャラバンも、ワンダバが出口の真ん前まで迎えに来て止めてくれてある筈だ。
そう安堵した時、入り込んで来たところで明かり一つついて居なかった
この大部屋に電気が灯り、それに気が付いたフェイの視線が頭上に向いた。
「えっ……!?」
「ここは…………?」
電気がついたことでようやく辺りの様子を見渡せたが
ただの吹き抜けた、何も無い大部屋に過ぎないように見える。
しかし──次の瞬間、フェイ達の先で立ち止まっていた松風達の周囲に
大部屋の殆どを覆い尽くすほどの広さをもったガードシステムが作動した。
瞬時に気が付いたフェイとAが慌てて彼らの下に駆け寄ろうとしたが
一足遅く、ガードに阻まれて入り込むことが出来なくなってしまう。
「っ……そっちに行けないよ!!」
「閉じ込められた……!?」
ガードシステムに触れようとすれば、身体に僅かな電流が走る。
恐らく、押し入ろうとすれば気絶レベルの電流を食らう羽目になるのだろう。
眉を寄せたフェイが叫べば、状況を察した松風の緊張した声が部屋中に響き渡る。
更に、続いて彼らの目に見えたのは、まっさらな青色をした地面に
サッカーのフィールドの線が次々と浮かび上がり、
終いには二つのゴールまで地面の下からせり出てきたところだった。
「何ぜよ……!?」
戸惑った錦が呟く中、ここで試合を始めようというのかと
警戒した松風達の前に現れたのは、計五体のロボットだ。
“ようこそ。サッカーバトル体験ルームへ”
「サッカーバトル……?」
「体験ルーム、って言ったよ……? それって、」
「このロボットと、サッカーするって事……!?」
プロトコル･オメガのような者達が現れる事を危惧していた松風は
神童や西園の声を受けて、半ば拍子抜けした様子を見せる。
フェイはその彼らの姿を視界に入れながら、インカムに向けて声を放つ。
「ワンダバ、どうなってるの?」
『伝える時間が無かったが、そこから出るには点を入れて勝つしかないんだ!』
「なっ……」
──先ほど聞き逃してしまったのが、よりによってこの事だったのか。
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フェイル(プロフ) - ゆーふぉー(DS)さん» もちろん出てきます! それ以前に、クロノ･ストーン編においての初登場以降はずっと同行してくれるようにする予定です。監督という立場柄なので出番は少なめではありますが…… (2016年9月28日 18時) (
レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉー(DS) - 玲来さんのアームド…！今からすごく楽しみです！…ところで、最終決戦前に鬼道さんでてきますか？ (2016年9月26日 7時) (レス) id: d2056e41c0 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - ゆーふぉー(DS)さん» また読み直しちゃったんですか!? ひっ……恐縮でございます……! 奈々もオリキャラですが、彼女と重要な絡みがあるのは神童と霧野の二人が主ですので、少しだけ注目していてください! もちろん玲来もアームドします、当然の顔して最終決戦にも臨ませる予定です…… (2016年9月22日 23時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーふぉー(DS) - お、追い付いたぁ！…イナイレの原作を見終わってもいないのに、“誰コレ”状態で始めから読み直してきました！見た目が神童君と菜々ちゃん以外分からない！…玲来さんはアームドしないんですか？((何も理解してない (2016年9月22日 10時) (レス) id: d2056e41c0 (このIDを非表示/違反報告)
フェイル(プロフ) - いんくさん» お祝いコメントありがとうございます! 確かに第二期では冒頭を除き、まだ鬼道さんの出番はありませんね。初登場のタイミングは原作と同じなのですが、part数で言うと次のpart4の始め頃になる予定です! その後はずっと共に行動させるつもりで居ます。 (2016年9月8日 20時) (レス) id: 94a6daec65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェイル | 作成日時：2016年9月7日 0時
