時を駆けた少女(笑) ページ3
百「そういえばずっと気になって居たのですけれど...」
主『んー？』
カツにかぶりつきながら視線だけをヤオモモに投げ掛ける。ゆらりと何か聞きたげに揺らめいた漆黒の瞳がじっとあたしに注がれていた。
百「戦闘訓練の後、轟さんと切島さんどちらもAさんに甘えていたようでしたから...」
耳「あ、それあたしも気になった。切島は...んまぁいいとして、轟が親に甘えてるみたいにみえたのは吃驚した。」
主『あぁ...』
そのことか。
実はそこらへんはあたしの個性なのによくわかってない。自分自身にも不確定要素が有りすぎるのは困りものなんだけど...
主『１つわかってるのはね、黒いの解除する方法があたし(本体)がかけてる人に触れること、っぽいんだよね。幻覚のあたしが触れても個性を消すことは出来ない。』
黒い精神操作。消去方法はあたしが自ら相手に触れること。幻覚のあたしは相手に視えているだけであって、攻撃も反撃もしない。何事も「やっているフリ」をするだけ。血を混ぜたら実体化するみたいだけどね。そして幻覚は自らの意思をもって発言、行動をしてる。
それのせいか、黒い個性は一番体力消耗が激しい。目から血涙が流れたのも関係しているんだとか。
百「なるほど...その、幻覚は被個性者に悪夢のようなものしか見せないのですか？」
主『んー、多分あたしが悪意をもって使えば悪夢を見せるし、善意をもって使えば怖いことにはならないと思う。』
耳「両刃の剣、ってやつ？」
そうそう、と相槌を打ってカレーを完食する。
あたしもわからないことだらけ。
赤、青、黄の個性はあまり疲れない。
黒、白は使い終わった後にすごく喉が乾く。
血は痛いし熱いし、使い方を一歩でもミスったら死に直結する。
強個性だけどデメリットも大きい。
勝己みたいに制限はキツくない。アイツみたいに大爆破を撃っても手に支障はないだろう。多少の乾きは気になるだろうけど...
思考の淵に飲まれそうになったとき。
ちりっと項に鋭い痛みのようなものが走った。さっと窓に顔を向けて二人に相澤先生に呼ばれてたんだった、とはにかみ食器を片して食堂を駆け出した。
校内を全力疾走して屋上に出る。
主『......いた。』
??「おや、お客様、ですか？」
??「なに？わぁ雄英生だ。」
黒い靄のスラリとした長身の男と青みがかったシルバーの髪に顔面に掌をつけた青年。
主『はじめまして。私は時を駆けた少女。少し話がしたい。』
怪訝そうな瞳があたしに突き刺さった。
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ｱﾆﾒ好きのおた(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2021年6月19日 16時) (
レス) id: 46e6742553 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん - 更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2019年8月27日 10時) (レス) id: 5a5ba629a1 (このIDを非表示/違反報告)
亜城黒愛(プロフ) - イゼッタさん» わぁー!!ありがとうございます......!!作者今試験週間でゴタゴタしているのですがそのうち更新致しますので待っててくださいっ!!! (2018年9月30日 9時) (レス) id: 5e72c1de47 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 好きです更新してくださいm(_ _)m (2018年9月17日 5時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
yu_ki - 本当にごめんなさい!!!!!!!口悪いだけで喧嘩には弱いんです!!!!!!(あえてレスにはしない) (2018年9月14日 9時) (レス) id: b3899c8b7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜城黒愛 | 作成日時：2018年9月12日 22時
