対面 ページ4
時計塔の天辺の部屋へと登った一行。その場には、先程逃がしたばかりのあの二人がにやけ笑いを晒しながら一行を見つめていた。
「……さあ、今度はさっきみたいにはいかないわよ。確実に仕留めたげるわよ、性悪女」
軍人クレアが、もう一人のクレアを睨み付けている。先程言われてもなお、彼女にはやはりクレアが癪に障るようであった。その様子を見て、イヴァンは完全に諦めきったため息を吐いた。
「魔王、私としては貴様さえ殺せるならばなんでもいいのだよ」
そうして彼は、オモチャのような銃を取り出す。だがそれは全くもってオモチャというには不相応で殺人的な力を持っていた。
「……あれの攻撃に当たるなよ、確実に死ぬからな」
魔王を囲うように全員が集まった。その中、レイがひっそりと全員に告げる。彼はあの銃の正体を理解していた。
殺人光線銃。名前の通り、当たれば確実に人を殺せるほどの威力を誇っている。
「貴様らが私の銃を把握することは予測済みだ。だが私の能力を『完全』には把握していないだろう!」
不思議なことを口走る、そんなイヴァンの合図により、軍人クレアは思いきりライフルを撃ち鳴らす。そして、彼は手から何か液体を放った。
「噴水の水は好きかな?」
その言葉とともに、辺りに爆風が広がっていった。全員が間一髪でかわすことができたが、その中で標的にされたのはクレアだった。
軍人クレアの標的だけではなく、イヴァンからも狙われたのだ。
「……悪いな小娘、貴様を殺さねば作戦が進みそうもないのだ」
狂気に満ちた顔で、恐ろしく落ち着いた声で話し、クレアに迫った。爆風をかわし、気を抜いてしまったところでクレアにはあの銃が突きつけられた。
その攻撃をかわす暇も与えられず、彼女の体にその光線が突き刺さる。
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カレン - ありがとうございます、あんなクソ作品見ていただいてありがとうございます(二回目) (2018年9月29日 20時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - カレンさん» カレンさんお久しぶりです。カレンさん良かったです(ごいりょく) (2018年9月26日 0時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
カレン - おっと作家名のままだった、失礼 (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
キリサメさん - カレンは圧倒的裏ボス的なイメージで考えたキャラなので、能力考えるのにかなり時間が... (2018年9月25日 18時) (レス) id: 54cd55ba5b (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - カレンさん» 良かった〜、間違ってたらどうしようかと思ってたんだ!ネーミングから参考にさせていただきますた。 (2018年9月24日 22時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Olivie x他1人 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/olivie_with_Riv
作成日時:2018年9月23日 0時