俺が守ったる4 (ページ7)

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142 よっしゃぁー！ページ7

大倉side

村「マル。どうしたんや？」

丸「裕ちんの手が動いてる！」

大「え？」

俺はキミ君を見てみると、指先が確かに動いてた。

大「キミ君？キミ君！」

何回か呼びかけてたら、キミ君の目がゆっくり開いた。

大「キミ君！分かる？」

横「タ…ツ…？」

酸素マスク越しやったから小さい声やったけど、確かに俺の名前を呼んでくれた。

大「良かったぁ…」

安「裕ちん、俺らのことも分かる？」

キミ君は微笑みながら頷いた。

「よっしゃぁー！」

やっとキミ君の意識が戻った。
8日ぶりのキミ君の声。
何もかもが嬉しかった。
すぐに先生を呼んで見てもらった。

医「私の事分かりますか？分かりましたら、頷くか手を握ってください。」

キミ君は先生の問いかけにもゆっくり頷いた。

医「しっかり意識戻ってますね。まだちょっと喋りにくいかもしれませんが、大丈夫でしょう。よく頑張りましたね。」

大「ありがとうございます！」

医「すみませんが、少しお話よろしいでしょうか。」

俺は先生に病室の外に呼ばれた。

医「体調はいかがですか？」

大「おかげ様で大丈夫です。心配かけてすみません。」

医「今からお話するのは…」

大「キミ君のことですか？」

医「そうです。もう少しすると、再生不良性貧血の治療を開始します。しかし、まだご本人は再発を知らない状態です。なので、私からお伝えするか、それとも…」

大「俺から言います。俺がキミ君に全て話します。」

医「分かりました。では、私はここで失礼します。」

大「よろしくお願いします。」

俺はこれだけやなくて火事のことも説明せなアカン。
俺は病室に戻るのがちょっと憂鬱になった。