168 始まった ページ35
大倉side
キミ君に陣痛ドッキリされて、俺は怖くなって産まれるまで仕事を休むことにした。
だっていつ産まれるか分からへんやん。
横「なぁ、仕事は？」
大「だから休んだって。」
横「何で？」
大「キミ君のドッキリがトラウマなった。いつ産まれてもええように。」
これ何回も説明してるんやけどすぐに聞かれる。
多分キミ君的には仕事を休んでほしくないんやと思う。
大「ほら、もう夜やし寝たら？」
横「また話逸らした。」
大「はいはい。俺も寝よ。」
横「もう。おやすみ。」
大「んー、おやすみー。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
横「…タツ…タツ。」
大「んー？もう朝…？」
横「まだやけど…」
時計を見るとまだ夜の11時ごろ。
大「どうした？」
横「お腹変な感じする…」
大「陣痛？」
横「分からへん。」
大「ホンマ？」
横「ホンマやって。」
大「先生呼ぶで？」
横「うん。」
先生呼ぶのを許してくれたってことはホンマなんやな。
俺はすぐにナースコールを押して助産師さん呼んだ。
山「どう？お腹痛い？」
横「痛いって言うか変な感じです。」
山「あ、でもお腹張ってるね。ちょっとお腹にこれ巻こっか。」
そう言ってキミ君のお腹にはベルトのような物が巻かれた。
山「これで陣痛来てるか見るからね。あー、今ちょっと痛み来てるね。」
横「はいっ…」
山「間隔見たいから一時間後くらいにもう一回来るね。」
横「陣痛ってこんな感じなんかなぁ…」
大「痛くないん？」
横「まだ痛いって感じやない。」
でも一時間後。
横「んー…っはぁ…」
キミ君のお腹をさする力が強くなった。
≪コンコン≫
山「痛みはどう？」
横「ちょっと強くなってきました。」
山「うん。陣痛だね。痛みも定期的に来てるからね。」
横「はい。」
山「いよいよだね。一緒に頑張ろう。旦那さんも頑張ろうね。」
大「はい！」
ホンマに陣痛始まったんや…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
