156 惚気 ページ21
大倉side
大「んん…」
隣におるはずのキミ君がおらへんから、目が覚めてしもうた。
大「あぁ…そっか…」
キミ君、午前中生放送やったわ。
大「はぁ…」
でも朝からキミ君に会えへんのはモチベーション下がる。
俺は静かに朝ごはん食べて準備してドームに向かった。
大「ここも誰もおらへんやん。」
早く来すぎたんか、ドームにもスタッフさんしかおらへんかった。
大「はよ来てくれへんかな。」
やることないからゲームしてたらやっと亮ちゃんが来た。
錦「大倉、早いな。」
大「朝からキミ君おらへんから。」
錦「寂しかったんや。」
大「だって体調心配やし、キミ君と喋らな元気出えへんもん。」
錦「惚気やめろ。」
大「ええやんかー。」
それから続々とメンバーが来て、キミ君以外のメンバーが揃った。
村「ヨコ、何時からやっけ？」
大「12時始まりやったと思う。」
村「それから5時間やって来れるの6時ぐらいやな。」
安「ライブが7時から始まるから…全然休めへんやん。」
錦「休めても30分ぐらいやな。」
渋「出来るだけ俺らで回してこ。ヨコには無理させずに。」
安「そうやね。」
それから俺らはキミ君なしで最終リハ。
普段はやらへんねんけど、俺らが失敗してキミ君に何かあったらアカンから。
大「あ！12時や！キミ君の番組始まる！」
俺は楽屋にあるテレビをつけた。
大「やってるー！…ん？」
俺はテレビに映ってるキミ君を見て違和感を覚えた。
大「なぁ、ヤス。キミ君、顔色悪ない？」
ここはメンバーの異変に一番敏感なヤスに聞いてみた。
安「確かに。いつもと顔色違うな。」
大「しんどいのに無理してる。」
他のメンバーにも見てもらうと、やっぱり違和感に気づいてた。
村「今日は常に誰かがヨコのサポート入ろう。一番は大倉やぞ。」
大「うん。分かってる。」
時間が経つごとに俺の不安は募っていった。
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作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
