154 妊婦帯 ページ19
大倉side
ライブまであと一週間になった。
キミ君は大きいお腹でずっと立ったり動いたりすることは厳しいらしく、一曲ごとに椅子に座ってる。
大「キミ君大丈夫?」
横「腰が痛いねん。」
大「腰?」
横「お腹大きいから腰に負担かかる。」
安「俺、サポーターあるけどお腹圧迫するからアカンよね。」
大「仕事の帰り、何か固定出来るの買ってきたるな。」
横「ありがとう。」
村「アカンかったら、バンドの時だけヨコは椅子座るか?」
横「でも…」
錦「気になるなら、ちょっと高めの椅子にしたら?バーみたいなやつのもうちょっと安定したやつとか。」
丸「それがいいかもしれへんね。」
横「じゃあ、そうする。」
こうやって、リハしながら構成を変えたりすることはあるけど全てキミ君のため。
楽しい気持ちでライブするのが一番やもん。
村「今日はダンス曲終わってバンドいこうか。」
丸「イェーイ!バンド行こうぜー!」
キミ君もみんなが自分の体調気づかってくれてるから嬉しそう。
俺もめっちゃ嬉しい。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
俺はリハがおわったあと、キミ君の腰を支えれるものを買いに来た。
妊婦さんってこともあってベビー用品が売ってるお店に。
大「どんなんかなぁ…」
俺はゆっくり隅々まで見て回った。
大「あ!これ!」
マタニティー用品のところに妊婦帯というものがあった。
大「これやったら腰も支えれるやろ。」
俺はちょっとコルセットっぽい妊婦帯を買って急いで帰った。
大「ただいま!」
横「おかえり。ええのあった?」
大「妊婦帯っていうの買ってきた。ちょっとコルセットっぽいからええと思うけど。」
早速キミ君は妊婦帯を付けてみた。
横「めっちゃええ!腰が楽やわ。」
大「ホンマに?それならもっと早めに買っとけば良かったな。」
横「ありがとうな。」
大「これで明日からも頑張ろな。」
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作者名:那奈 | 作成日時:2018年12月15日 22時