148 妊婦体験 ページ13
大倉side
久しぶりに見たエコーで癒されたところで部屋を移動した。
医「これからは助産師の山本さんにバトンタッチします。出産も山本さんが担当します。」
山「よろしくね！一緒に頑張ろう！」
紹介してくれた助産師さんはすごい明るめなおばさんって感じでキミ君も俺もちょっと安心してる。
山「じゃあ、旦那さん。早速着けてみようか。」
大「はい！」
俺は上着を脱いでやる気満々で妊婦体験ジャケットを着けた。
大「えっ…!?重たっ…」
体全体が一気に重くなった感じがした。
山「それがお腹の子が10ヶ月の時の重さだね。でも大倉さんは双子ちゃんだから今の時点でこのくらい重たいかもね。」
大「すご…」
山「色々な動きしてみようか。」
正直動くことが不可能に近い。
キミ君はいつもこんな大変なんか…
山「ここに仰向けになってみて。」
大「ぐほぉっ！苦しっ！」
お腹が圧迫されてすごい苦しかった。
山「そこから起き上がれる？」
大「起き上がる？えー…」
俺は何分かもがいてやっと起き上がれた。
キミ君めっちゃ笑ってるし。
大「笑わんと教えてや〜。」
横「だってっ…あはははっ！」
大「キミ君ー！」
山「次、椅子座ってみようか。」
椅子は簡単やろと思うとったけど、なかなか上手いこと座れへんかった。
大「はぁ…しんど…」
山「どう？これ着けてみて。」
大「すごい妊婦さんの大変さが分かってこれからはもっとキミ君支えていこうと思いました。」
山「大倉さん、いい旦那さん見つけたね。優しい人だよ、この人は。」
横「そうですかね？」
大「ちょっと！どういうことよ！」
横「ごめん。嘘やって。」
大「ホンマに頼むで…」
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作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
