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180 元気出して ページ48
大倉side
キミ君が珍しく弱音を吐いた。
横「痛すぎ。無理やって…」
このしんどさはキミ君にしか分からへん。
やから俺らは何にも言われへん。
でもどうにかしてキミ君を慰めたい。
大「そうや！」
村「どうしたんや？」
大「ちょっとキミ君お願いしてもええ？」
丸「どっか行くん？」
大「ちょっと家帰る！」
錦「はぁ!?家!?何でや！」
大「ちょっとな！すぐ戻るから！もし産まれそうになったら連絡して！」
ちょっと無責任なこと言うてしもうたけど、キミ君を励ますにはこれしかないと思った。
大「まだ産まれんなよ…」
俺はすぐに家に帰ってあるものを作った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大「ごめん！ただいま！」
安「何やってたん？」
大「キミ君の元気取り戻そうと思って。」
俺はカバンからスープジャーを出した。
横「これって…」
大「タツ特製独り言野菜スープ。」
丸「何や、それ。」
大「キミ君これ好きやねん。はい、キミ君。」
横「わざわざこれ作りに帰ってたん？」
大「キミ君に元気出してもらわなアカンから。」
横「いただきます。」
大「どう？」
横「めっちゃ美味しい。」
ホンマはお腹痛いはずやのに手を止めずに俺の作ったスープを全部食べてくれた。
横「はぁ…美味しかった。」
大「全部食べてくれたんやね。」
横「美味しかったから。」
大「どう？元気出た？」
横「ちょっとな。」
大「えー？ちょっとなん？」
横「嘘やって。ありがとう。」
大「いえいえ。」
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作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
