158 高っ… ページ23
大倉side
大「キミ君、今からこっち向かうって！」
安「5時半ってことはここに着くのが6時ぐらいやとして、30分休めるか。あまり寝起きでもアカンからね。」
村「亮！ヨコが休めるようにソファー開けといて！」
錦「分かったー。」
村「大倉。外で待っとき。」
大「分かった！」
俺は楽屋の外で今か今かとキミ君が来るのを待った。
大「あ！来た！」
案の定、キミ君はフラフラ。
大「キミ君！お疲れ！」
横「ん…？あ、タツ。」
キミ君は俺の顔を見ると、しんどそうな様子を隠して無理して元気そうにした。
大「疲れたやろ？楽屋で30分ぐらい横になっとき。」
横「みんなおったら寝られへんねんけど。」
大「横になるだけでも違うから。はよ入ろ。」
楽屋に入ると、心配そうにキミ君を見つめるメンバーが。
俺はアイコンタクトで大丈夫と伝えてキミ君をソファーに寝かせた。
大「キミ君、荷物ここ置いとくな。ゆっくりしとき。時間になったら起こしたるから。」
横「分かった。」
あんだけみんなの前では寝られへんくせに今日はすぐに眠りについた。
村「どうや？ヨコ、寝たか？」
大「すぐ寝た。」
丸「敏感な裕ちんが寝るって珍しいな。」
錦「今のうちに熱測ってみたら？」
大「そうやね。」
俺はスタッフの人に体温計を借りてキミ君の脇に挟んだ。
≪ピピピッ≫
大「39℃!?」
安「高っ…」
大「でも必死に隠そうとしてたから、気づいてないふりしてあげるのがいいかもしれへん。」
渋「でもライブどうすんねん。」
大「さりげなくフォローしてあげて。心配しすぎたらやりにくいと思うし。」
村「さりげなくなぁ…出来るか？」
丸「やるしかないやろ。裕ちんのためのライブやから。」
こんなにキミ君のために必死になってくれるってホンマに最高やな。
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作者名：那奈 | 作成日時：2018年12月15日 22時
