出ないはずだった人物が ページ24
「…ただひたすらに眠い」
「頑張れー(棒)」
「寝てるから料理きたら起こ」
「起きてくださいじゃないとこのカオス誰が宥めるんですか」
知らねーよ。
今のところ常識的である真昼と綿貫桜哉と宓と音葉が宥めてます。
私はもう寝るから関係ない。
「…ちょっとそこのお店で金平糖買ってくる」
「そのまま帰ってこないってことは」
「ないです」
「行ってらっしゃい」
ただ今の現在地、ファミレス。
近くに和菓子屋さんがあるためそこで取られた金平糖や和三盆を買う。
財布を持って、もうすでにだいぶ暗い大通りを歩く。
…ナンパされたりされそうだね。
「ねえねえ」
はいっ、なんかのフラグ回収!
へし折れなかった!
無視しながら歩くスピードを速くする。
だが、腕を掴まれそうになった時。
「ねえ、その汚い手でA様に触らないでくれる?」
「なっ、いっでででで!」
男性の腕を掴んで捻ったのは、いつぞやの真昼を逆ナンパしてた女性。
…あれっ、この子絶対に偶然とかそういうのじゃない。
これ着いてきたか居場所特定して来たんだ。
「はっ、A様!ごめんなさい!
でしゃばったマネを…!」
「…いや、ありがとう。助かったよ。
良かったら、一緒にいるかい?
今、友達と一緒にご飯食べてるんだ。どう?」
「いっ、いいのでしたら!」
「じゃ、行こっか」
並んで、道を歩く。
和菓子を何個か買って、ファミレスへの道をたどる。
「…A様のお友達とは?」
「んー?ああ、女の子が二人で、その他男。
なのに、20人くらいいるんだよ」
「それは大人数ですね…!」
「…んーっと、ごめんね。今言うことじゃないかもだけど。
私、女なんだよね。男だと思ってたらごめんね」
「いえいえ!全然!女のA様も大好きです!」
「そっか、それはありがとう」
身長が私と音葉より低い子の頭を撫でる。
ぱああっ、と周りに花が飛ぶように喜んでくれた。
「ん、着いたよ。入ろっか」
「あの、A様…。
もしよければ手を繋いでくださいませんか…」
「いいよ、ほら」
「ありがとうございます!」
…いや、なぜに恋人つなぎ。
別にいいけど。
「…ただいま…」
「…誰!?」
「ごめん。思いっきり君達の存在忘れてた」
「私はお遊びだったのねッ!」
「お前もう彼氏いるだろ」
ぺしんっ、と馬鹿なことを言った音葉の頭を叩く。
そして、ヤンデレ(仮)の子。
なんで音葉睨んでるの。
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年1月26日 18時