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コンコンってしてください ページ23

「…入ろうか」

「ノックは」

「いらねえだろ」


ってなわけで。


バンッ


中には、母さんと音葉の両親。

そして、いじめの中心だった屋良鈴奈。

あれがフェイクだというのは結構前からわかっていた。

だって、弱すぎたんだよ。


「…さーて、面白くない戦い、始めよっか」

「はーいっ!成功条件は?」

「これ以上こちらに接触されないようにすること」

「おっけ!」


それぞれ魔法で武器を取り出して構える。

相手も構え始めた。


「【へらっと笑って君はこう言った

だいじょーぶ、一人じゃないよ

僕には君だけだった

でも、壊しちゃったんだ、ごめんね】」


まずは、魔法の呪文を言わないでも発動できるようにする。


「【肥大魔法、かごめ】」

「【制限魔法、愛】」

「は!?聞いてないわよ!」


だろうねー。


「あ、そうだ。天使には、一人一人能力がある。

それは知ってるよね?

こっちの仲間になった宓の能力は?」

「…そんなこと一々覚えてないわよ」

「だよね!よかった!」

「宓君の能力は、半径5メートル以内にいる人にかかるあらゆる魔法、能力を消す」

「ということは?」


あいつも一種のチートだよねー。


「【守護魔法、くれない】」

「【記憶魔法、黒願望】」


この建物にいる全員の記憶を操作する。

クラスのこと、私達のことに関することを全て違う記憶に書き換えられる。


その場にいた全員が倒れた。


「…よし、終わり。帰ろうか」

「はーい!ぜんぶおーわりっ!」

「まだ全部じゃないけどな」


まあ、まずは終わりかな。ひと段落。

皆がいる部屋に戻ると、結構混乱してるっぽかった。


「説明よろしくね〜、それとお腹減ったから適当な所で食べてから帰るからぁっ!?」

「説明お願いします!

それと勝手に行かないで!?迷子になったら見つけるの大変なんだから!」

「だからって引っ張ることねえだろ!」


倒れるから!やめろ!


…説明終了…


「…個性的すぎる…」


わかってたけど!わかってたけどこんなにか!

たかが説明すんのに30分かかるとは思わなかった。


「AさんAさん」

「さん付けで呼ぶな音葉気持ち悪い」

「辛辣だね!?えっとね、皆でご飯食べるらしいからお金」

「出さない」

「私が出すの!?」

「当たり前。ってか何人いるんだよ」

「…結構いる」

「そうか」


でもな、私は出さねえよ?

これは今月発売のゲームを買う金だから。

出ないはずだった人物が→←魔法



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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年1月26日 18時

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