聞きたい。 ページ30
NO side
「…あれ、A?A!?」
「ありゃ、寝ちゃってるねー。
昨日もホラゲーやって寝れなかったからかな」
「…またやらせたのかよ…」
「うん!反応が面白いからね!」
すや…と気持ち良さそうに寝る道化師を真昼が背負い、帰り道を歩いて行く。
3日ほどホラゲーをやって寝不足だったせいか、まだまだ起きなさそうだ。
「飯は誰が作るんだ?」
「ここはシンプルに考えて俺が作るだろ!」
「おー、久々のシンプル!」
どうやら昼食は真昼が作るようだ。
道化師は真昼に伝えたいことが山程ある。
道化師は皆に言いたい事がある。
狂い人形も道化師に伝えていないことがある。
狂い人形はクロに伝えたいことが沢山ある。
それは、道化師が起きてから伝えるのだろうか。
何時、行くのだろうか。
『まだ、君に、聞きたいことがあるんだ』
『まだ、君と、過ごしたいところがあるんだ』
『まだ、君に、叶えて欲しいことがあるんだ』
『まだ、君が、どう思ってるか聞いてないや』
『聞きたいことが多すぎて
行きたいところが多すぎて
どれからすればいいのかわからないや』
…これで、物語は取り敢えずひと段落。
「あれ、真昼君。飯は何を作るんだ?」
「私はオムライスがいいなっ!」
「…私もオムライスがいい…」
「うおっ、びっくりした!起きたのか?」
「んー、おはよ…」
「おはよーっ!」
取り敢えず、今はゆっくりとお休みを。
まだ、これから何があるかはわからない。
“それでも、今はまだこれでいい”
“まだ、皆で楽しく過ごせるのならば”
そう思う道化師と狂い人形。
今迄、色なんて無かった。
透明。黒。灰色。
でも、君と出会えてから、色付いて見えたんだ。
「…真昼」
「ん?何だ?」
「…寝てるからご飯できたら起こしてね」
「わかった!」
ありがとう
なんて、照れくさくて言えない。
だから、言おうとした言葉を飲み込んで、誤魔化す。
「あれ、A、どこで寝るの?」
「…ソファーに決まってんだろ」
「え、まだ自分の部屋で寝れない?」
「寝れるわけねえだろ。
誰かさんがホラゲーやらせたおかげで」
狂い人形の方を見ると、さっと目を逸らす。
はあ…と溜息をついて、静かに目を瞑る道化師。
道化師と狂い人形は、これから学校に行くようだ。
真昼と違う学校だが、大丈夫なのだろうか。
さあ、これからも面白おかしく、楽しい物語を。
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リリムゥ - ありがとうございます!頑張ります! (2018年1月24日 16時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - いえいえ!大丈夫ですよ!更新楽しみにしてます!寒くなってきたので体調には気を付けて下さい! (2018年1月23日 20時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
リリムゥ - すみません、間違えました!真昼オチの作品作ってみました!でした。すみません。 (2018年1月22日 17時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
リリムゥ - さらさん» コメントありがとうございます!僕もサーヴァンプ大好きで、特に真昼が好きなので、真昼のオチ作ってみました!ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年1月22日 17時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 真昼オチ最高です!サーヴァンプ大好きです!特に真昼とリヒトが大好きですね!更新頑張って下さい!応援してます! (2018年1月21日 20時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年1月9日 16時