みゅ、ミュンヒュッ!← ページ26
「っ、た、助けて…っ!」
「…え?」
「…なんだこれ…」
姉ちゃんがやって来たクロと真昼に助けを求めた。
…でもなあ…。
「…こっちがいじめてる雰囲気出すのやめてくれるかな…。
それとさ」
そこで言葉を切る。
そして、姉ちゃんの首にナイフを突きつけて、こう言った。
「…二人に近付くな。外道が」
「っ、離しなさいよッ!」
「あー!それ私がやりたかったやつー!」
「先にやったもん勝ちだー」
「…檀を離してくれる?悪魔」
「あーあ、自分の娘すら悪魔呼ばわりかー。
まあ、別に良いけどさ」
「ねえ、聞きたいことあるんだけど!」
ああ、そういえば言い忘れてたな。
「そうだね、言い忘れてた。
お前に話した私の家族は全部反対だ。
優しい母さん?
姉と比べて、出来損ないだと殴る母さんだよ?
怪我してる私を心配する優しい姉ちゃん?
そもそも怪我は姉ちゃんと母さんがつけたものだしな。
…こういう精神疾患をなんていうかな?音葉」
「はいはーいっ!
正解は、代理ミュンヒハウゼン症候群っ!
えーっとね、自らが物理的に傷付けたり、毒を盛ったりした代理の人を一生懸命看護することで、周りの評価を上げようとすることだよ!
たしか!」
「あってるから大丈夫だ。
…うーん、まあ、これは多くの場合自分の子供だったりするんだよな。
あとは自分の身内とかさ。
これは立派な虐待だよ?母さん、姉ちゃん」
あ、音葉の説明が長くなって見づらいかもです。
ごめんなさい。
「…だから?」
「いや、だからと言ってどうもしないけど。
あ、それと音葉」
「なーにー?」
「私が多重人格ってのは嘘な」
「…もー!
だからさ、戦闘中に嘘バラしていくスタイルやめない!?」
「やめない」
はは、と少し笑う。
「…真昼。
これから私が何をしても何も言わないでくれるかな。
多分、私はこの人達を殺すと思う」
「あ、それ言ったら私もだよ!
クロ、私達の親子ゲンカと姉妹ゲンカを邪魔しないでね!」
「うーん、あっちが殺すと言ってたからなあ…。
これは正当防衛になるだろうか…」
「ならないと思うな!」
「…それはムリだ」
「…まあ、君ならそう言うと思った。
話し合いで解決したい、かな?」
そう言うと、こくりと頷く真昼。
「…私達は、話し合いで解決する気はないわ」
「うん!全然ないよ!
Aを殺さないとね!」
「…この出来損ないを殺す。ただそれだけだ」
…殺す気満々だな、この人達。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリムゥ - ありがとうございます!頑張ります! (2018年1月24日 16時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - いえいえ!大丈夫ですよ!更新楽しみにしてます!寒くなってきたので体調には気を付けて下さい! (2018年1月23日 20時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
リリムゥ - すみません、間違えました!真昼オチの作品作ってみました!でした。すみません。 (2018年1月22日 17時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
リリムゥ - さらさん» コメントありがとうございます!僕もサーヴァンプ大好きで、特に真昼が好きなので、真昼のオチ作ってみました!ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年1月22日 17時) (レス) id: 55dd47db07 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 真昼オチ最高です!サーヴァンプ大好きです!特に真昼とリヒトが大好きですね!更新頑張って下さい!応援してます! (2018年1月21日 20時) (レス) id: 6858dbe52c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年1月9日 16時