【サーヴァンプ】なんでだろ…。【トリップ】

室内ナンパ ページ16

「…ご飯作るから座っててください。先輩？」

「あれ、君はいつぞやの可愛いお客じゃないか！

君、名前は？もしかして綾人の友達かい？

良かったら俺と友達になろうよ！」

「黙っててください先輩。

うるさいしこいつも迷惑そうなので」

「まあまあ、そんな釣れないこと言わないで♡

ね、迷惑じゃないよね？」


…ナンパじゃん。

室内でナンパか。

しかも家の中っていう。

と、クロが音葉の前に出てきたね。

あはは、彼女をナンパから守る彼氏か。

リア充お疲れ。←


「誰だい、君は？」

「あー…音葉の彼氏…だ…。

…離れてくんねーか…？」

「…あれ、そうだったのかい？

ちぇ、隙あらば俺の彼女にしたかったのに」

「先輩、したいなら他の人にしてください」

「男は皆狼だからねー。

すぐに食べちゃうよー？」

「黙れください」

「俺に対するあたりが強いよね！

…はっ、もしかして…！？」

「ツンデレとかじゃないので安心してください。

なんなら殴りましょうか？

人工悪魔もどれくらい耐えられるか試したかったんですよ」

「ごめんなさい！」


本当にこの先輩は…。

ご飯作る前にちょっと疲れたぞ…。

…皆落ち着いたからご飯作り始めるか。

…んーと、六人分か。

ナポリタンでいいか。


「Aおねーちゃんっ！

いっしょに居ていーい？」

「うわっ、びっくりした…。

…あれ、音葉とか真昼とかは…？」

「めいわくそーだったから！」

「…子供は遠慮せずに遊んでろ。

それが子供の仕事だ」

「んー？わかったー！あそんでくるー！」


…子供は、周りの大人とかの雰囲気に敏感だからな。

…今どうなってんのか気になってきたな…。

まあいいか。


まず、目玉焼き作る。

んで、次に鍋に水入れて火にかける。

この間に材料とか切っとくか。

…あ、沸騰した。

じゃ、麺入れるか。

混ぜて、吹きこぼれないようにしてっと。

塩少し入れるか。

…ん、麺茹で上がったな。

ザルに入れて水気きっとこう。

あ、バター少し入れておくか。

で、ソース作って、麺と絡ませて…っと。

皿に盛り付ける。

…あ、目玉焼き乗せねーと。

うん、まあこれで完成。


作ってる途中、母さんにあれこれ注意されたっけ。

まあまあ上手くできて、よく出来たね、って褒められたっけなあ。


…いや、こんなの思い出してないで運ばねーと。


「音葉ー、運ぶの手伝えー」

「はーいっ！」


半分持って、運んでもらった。

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