調理中 ページ10
Aside
チャーハンを作ろうと、食材を切っていた時のこと。
真昼が来た。
…なぜ?
「何か手伝える事あるか?」
手伝いに来てくれたのか。
ありがたい。
「ありがとう。
じゃあ、玉ねぎを切ってくれるかな。
どうしても目にしみて泣いてしまうんだよ」
「分かった!任せろ!」
「任せた」
どうしても玉ねぎは無理だ。
玉ねぎを切るときは音葉に犠牲になってもらう。←
全ての食材を切り終わり、今は食材を炒めている。
真昼は皿などを洗っている。
「A!
お茶ちょうだい!」
「そこに置いてあるよ。
薬だろ?早よ飲め」
「うん!」
もうそろそろ来るだろう、と思って置いておいた。
なぜお茶なのかって?
こいつは水道水飲ませると吐くんだよ。
何故だかは知らないが。
で後、コーヒーも吐く。
魚卵も吐くし、こいつ何食えるんだよって言ったら、肉と野菜くらい。
栄養偏るって言ってんのによ…。
音葉が薬を飲み終わり、ありがとう、と言った。
コップをくれ、と言ったらうん!と元気よく返事した。
そのあと、音葉は私のお母さんだね!と言っていた。
やめろ。寒気がする。←
いつもこいつの世話をしていたらいつか倒れる。
クロに癒されてくる!とも言っていたのでついでにランチマットを敷いておけ、と言っておいた。
「音葉って、何かの病気なのか?」
「病気…いや、少し違うな。
あいつは、風邪とかになりやすいし、病気にもかかりやすい。
だから、病院側から病気予防に、と丸薬を処方してもらってるんだよ」
「そうなのか…」
「ついでに言うと、私もそうだ。
処方はしてもらってないが自分なりに予防はしてる。
昔、肺炎になりかけたもんでね。
まあ、もう治ってるが」
「そうなのか!?」
「そうだよ。
あ、もうできたね。じゃあ盛り付けようか」
「ああ!」
皿に盛り付け、運んでもらった。
「音葉、御園達呼んでもらえるか?」
「分かった!行ってくるね!」
「おお…。美味そうだな…」
「さ、全員来たら食べようか」
「呼んできたよー!」
「速いな」
相変わらず速い。
「おおー!美味しそうだね!
じゃ!いただきます!」
「「「「「いただきます」」」」」
スプーンでチャーハンを一口分掬って、口に入れる。
温かくて、とても美味しかった。
「ごちそうさまでした」
「A速い!」
「美味しいからね」
少食のはずの私もお代わりしたくなるほどの美味しさでした。
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作者名:リリムゥ | 作成日時:2017年12月12日 19時