謝罪とバイト ページ49
「…真昼が私のベッドん中にいたんだが、お前がやっただろ？」
「はい！やりました！すみません！」
「…何でこういうことやった？」
「え、ぇと…」
…多分なんかふざけてたとかそんな感じだろ。
このバカのことだから。
「…Aが、悪夢見て魘されてるだろうなって思ったから、真昼君に側にいてもらいました…」
前言撤回。
こいつはふざけてるとかそんなバカバカしい理由で部屋ん中入れたわけじゃなかったんだ。
そして、こいつはバカなんかじゃないな。
私のことを考えてくれてるバカだが良い親友だ。
「…ありがとな、音葉。
でもさ、真昼じゃなくてお前でも良かったと思うんだ？
何で真昼だったのかな？」
「…出来心です！」
「…やっぱお前死ね」
「ひどいっ！」
「…まあ、別にそれはいいや。
今日何曜日？」
「日曜日で、１２時です」
「そうか、ありが…いや、バイト！！」
バイトのこと忘れてた！
１時までに行かなきゃなんないのに！
あと１時間しかねーじゃん！
「あああ！ってかこんなバカにかまってる暇なかった！
すまん！ご飯食べれない！」
「ええ！？倒れない！？」
「多分倒れる！よろしくな！」←
「ダメじゃん！」
あああ、本当にやっべえ！
着替えねーと！
まあ、男装とかするのは店でだけどな！
だからいつも通りっちゃ、いつも通り！
「そしたら、Aのバイト先のお店いっていい？」
「ああ、もう勝手にしろ！めんどい！」
「やった！何時頃？」
「いつでもいいけどすぐは無理だ！」
ついさっき着替え終わったので荷物を持っていく。
荷物というのは、衣服。
バイトの衣装だな。
「じゃ、いってきます！
後で来てもいいが私の本名いうなよ！」
「はーい！」
家を出て、少し小走りで行く。
幸い、バイト先は音葉の家の近くなので、すぐ着いた。
店員専用のドアから入る。
もうすでに女子が何人か来ていた。
「あ、Aちゃん、遅かったね！
僕達もう着替え終わっちゃった！」
「はよしろよー。もうそろそろ始まっちまうんだからよ」
「はいっす、先輩方！」
男の子っぽい喋り方してるけど、全員女性！
すぐに着替えた。
黒い着物を着た、和男子みたいな！
そして、ウィッグをかぶって、と。
あ、勿論髪色は黒です。
「ん、じゃあ着替え終わったな、さっさと行くぞ」
「はーい、分かりましたー！」
あ、これ僕ね。
バイトの時はキャラ変わるので、よろしくお願いします。
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
