夕食準備時 ページ42
「さあさあ、帰ろっか！」
「…ご飯どうした？」
「え？A作ってくれんじゃないの？」
「…真昼に任せとけ」
「俺！？」
「シンプルに考えて真昼だろ」
「それ俺のセリフ！」
「まあ、私の家に行こっか！」
「…自分の家にいるから、用ある時だけ来い」
「面倒くさい！」
「死ね」
「辛辣ぅ！
まあまあ、行こうか！」
手を掴まれ、無理矢理連れてかれる。
ぐぐぐ…と連れて行かれないように踏ん張る。
「…往生際が悪い…っ！」
「うるせえ…っ」
「ってかいい加減服直せって！」
「面倒なんだよ…っ！」
「このまんまの方がそそる…っ！」←
何爆弾発言してんだよ音葉。
なんだ、お前は女の子好きなのかそうなのか。
いや、フラグたつね。ごめん。
そんな事実はないよ。
「…真昼、こいつらのご飯任せた」
「ええ！？」
「いや、Aのご飯も食べたい…っ！」
「…面倒。なんでそんなことを…。
まず、明日、私バイトあるんだが」
「…あっ」
忘れてやがったなこの野郎。
「…と言うことで、明日のご飯は君に任せた。
真昼…」
「お、おう！分かった！」
「…万事解決…」
「私の家には！？」
「面倒だけど行く」
「やったー！」
解決。
そして、皆で音葉の家に戻った。
「夕食は、Aと真昼君で作って！」
「…面倒、だけどまあ、やるか」
「ああ！任せろ！」
そして夕食作りに取り掛かった。
オムライスを作ることになりました。
で、真昼はメインのオムライス。
私はサラダとデザートを作ることになりました。
「はー…眠い…」
「あれだけ寝たのにか？」
「年中睡眠不足なんだよ。
そして、死にたがり…かな」
「…Aには、死なないでほしい」
「…人はいつか死ぬから、それは無理だよ。
人って、こういう時に不便なんだよ。
脆くて、すぐに死ぬ」
姉ちゃんだって、母さんだって、あんなにすぐに死ななくても良かったのに。
そうぼそっと呟いた。
…父さんは、どうでもいい。
「…いつまでも、一緒に入れたらいいのにな」
「…はは、それは難しいな。
いつかは別れなければならないから」
「…なら、別れる時まで楽しく過ごそう！」
「…楽しく、か…」
私は時々、楽しいってのが何なのか分からなくなる。
なんで笑ってるのかすらも。
「…でも、君と居られるなら少しは楽しめそうだね」
「…え？」
君と居られるなら、この面倒な人生も楽しめそうだ。
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
