神社にて ページ38
…準備終了。
いつも通りのゲーム機と本とノートと筆記用具。
そして、御朱印帳。二冊。
…あいつ、絶対持ってないからな。
しかも途中で買ってとか言いやがる。
…まあ、それは置いといて。
荷物を入れたリュックを持ち、リビングに行く。
リビングには既に音葉と怠惰組がいた。
「あ、A！これ食べてみて！」
「…え、やだ」
音葉が差し出したのはお菓子。
砂糖がまぶされていて、見るからに甘そうなお菓子。
…甘いのは嫌いなんだ。
「え、本当にやだよ？」
「いいから！ほら、口開ける！」
うっすらと口を開けると、それを口に入れられる。
「むっ、ぐ……うええ…甘ぁ…」
「えー！？美味しいでしょ！？」
「甘ったるすぎて吐きそう…」
砂糖の量多すぎんだろ…。
くっそ甘ぁ…。
「あ！A、御朱印帳ちょうだい！」
「自分で買え…ってかまだ甘い…」
「金欠なんだよ！
この前お金なさすぎて発狂したんだよ！」←
「知ってる」
「A二冊持ってるんだからちょうだいよ！」
「…ほら」
リュックから取り出して音葉に投げつけた。
見事にクリーンヒット。
「痛っ！投げなくてもいいじゃん！」
「はっは、もうそろそろ来るぞー」
ガチャ
「すまない、遅れた」
「すみません、遅れてしまって」
「ううん！全然！むしろ少し早いくらいだよ！」
色欲組と傲慢組がやって来た。
「じゃ、行こっか！
近い神社だから早く着くと思うよ！」
家から出て、一つ目の神社に着いた。
２分ぐらい歩いたくらいかな。
「じゃあまず一つ目！
「…地獄階段としても有名なこの神社。
階段は約二千段あります…」
「「二千段！？」」
「…約、な。
あー…だから来たくなかったんだよ」
…現実逃避したい。←
「さあさあ、行こっか！
休みながらでいいからさ！」
「休みながらじゃねえときついわ…」
そうして階段を上がり始めた皆。
１０分もたつともう何人か死にそうだね。
それには勿論私も含まれてるよ。
「はあ、はぁ…、！死にっ、そ…」
「まだまだー！さ、頑張るよー！」
てめえのその余裕さは何なんだよ。
お前も体力無い組じゃなかったのか…？
「…A…」
「っ、んだよ…音葉…っ…」
「ちょっとえろいね！」←
「おまっ、後で締めとくからな…」
「その状態で言われても説得力皆無だよ！」
…これ上り終わったらガチで締めてやる…。
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
