騒動？の次の日 ページ37
A side
翌朝、ゴンッという物音で目が覚めた。
…まあ、音葉がソファー間違えて蹴ったとかそんな感じだろ。
いつも通りの黒パーカーにジーンズに着替え、リビングに行く。
リビングに着くと、案の定音葉が足を抑えながらうずくまっていた。
真昼が近くに来て少し慌ててる。
「おはよ、二人とも。
音葉、また間違えてソファー蹴ったか？」
「ううう…痛い…」
「当たり前だ」
「あ、朝ごはん食うか？」
「おー、食べる食べる。
もう食べたのか？」
「いや、まだだ」
「そっか。じゃ、食べよっか。
準備は私がするから座ってて」
「え、私も手伝u」
「前料理屋落としただろ。
後始末大変だったんだから黙って座ってろ」
「はい…」
あの時は本当にびっくりした。
皿洗いの時に皿割るのは知ってたけどまさか運んでる時に割るとは思わなかった。
あいつは皿に何か恨みあんのか？
朝ごはんを準備し、席に着いた。
各々いただきます、と言い食べ始めた。
朝食はパンで、とても美味しかった。
パン焼いただけなのに美味いとかなんなんですか。
「ごちそうさまでした」
「あれ？一枚でいいのか？」
「少食だからね。むしろ多いくらいだよ」
「ごちそうさまー！美味しかった！」
皿を下げ、洗い始める。
音葉の分の皿も洗おうと思った時。
「あ、そうだ！A！
今日、神社巡りするから、準備してね！」
そう音葉が言った瞬間、手から皿が落ちた。
ガチャンッと結構凄い音がし皿が割れた。
だが、そんなことよりも音葉が言った言葉の方が重要だ。
「え、ちょ、待て。
神社巡り？今日外出たくない」
「もう決定事項だよ！
それよりもお皿！」
あ、やっべ、と思い皿を片付ける。
音葉が新聞紙を持ってきてくれたので、その上に割れた皿を置く。
真昼も手伝ってくれたのですぐに片付いた。
「ふー…終わりー。
さて、準備しよっか！」
「え、まじで行くの？」
「行くよ？」
「…私を除いた皆で行ってきてください」
「だーめ！Aが行くからこそ意味があるの！」
「意味わからん」
「さ！準備するよー！
あ、Aのも用意する？」
「…いや、自分でやる」
こいつに任せると変なものが紛れ込むからな。
どこから出してきたのかわからないお菓子やらバウムクーヘンやらが入っていたことがある。
なんかうまく丸め込まれた気はするが行く準備を始めた。
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
