交渉タイム ページ4
ガチャッ
「あっ！A！
さっきぶりだけどさ、頼みがあるんだ！」
「…人を預かってくれとかは嫌だぞ…？」
音葉は、困っている人がいたら思わず助けてしまうのだ。
人嫌いなのにね。矛盾してるよね。
でも、そういう性分なんだそうだ。
そして、助けた人が多すぎたりすると、私に助けを求めてくる。
誰かに頼るくらいなら助けるのを諦めたら良いのに。
そう毎回思うが、引き受けてしまう私も私なのかもしれない。
「んーとね！
さっきの公園で困ってた人達が居たから助けを求めようと思って！」
「…それは、金髪の人だったり、水色の髪の人だったりするかい？」
「うん！
すごいね！当たってるよ！」
「…それなら、無理だ」
「何で何で！？」
「理由その１。
私は、面倒な事が嫌いだ。
理由その２。
自分で助けきれないのに誰かに助けを求めるのは可笑しい。
一人でなんとかしろ」
「むー…。
…なんかの気まぐれで変わったりは…？」
「恐らくない。
面倒なのは嫌なんだ」
「なら！
私の家で全員住もう！」
「お前は頭が逝っちまったか？
男子いるんだぞ？」
「いいじゃん！」
…此奴…どうしても引かないつもりだな…。
「…なら、私に何かメリットがあるか？」
「ある！
Aの家に無いゲーム機あるよ！」
何…だと…！？
「…分かった。
お前の家に住めばいいんだろ…」
「わーい！許可もらったー！
じゃ、荷物まとめてね！」
「それ以前にお前。ご飯どうするんだ。
お前に作らせると私が死ぬ」
「Aが作る！」
「いっぺん死んでこいお前」
「酷いっ！」
「材料は？６人分の食材あるのか？」
「えーと…あるよ！」
「じゃ、それで簡単なの作ってやる。
…ってかお前。自己紹介とかしたのか…？」
「あっ！してない！」
だろうね。
こいつの性格上そうだと思ったよ。
「…ってかさ、此処だと寒くね？家入れ」
そう。玄関先で会話をしている。
寒いだろうに。気付かなくてごめんね。
「おっ！じゃ、おっじゃましまーす！」
他の四人も続いて挨拶して入る。
全員リヒングに入り、椅子に座った。
「初めまして！私は翠如音葉！
高校一年生です！」
「初めまして…血空Aです。
血に空って書きます。高一です」
「あっ、初めまして！
俺は…」
「城田真昼。私達と同じ高一でしょ。
よろしくね」
「え、何で知ってるんだ…？」
「…説明すんのが面倒」
字数足りないので次らしい。←
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
