【サーヴァンプ】なにゆえ…。【逆トリップ】 (ページ3)

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夢主 side

今は９月の下旬。

皆様は９月と聞いて、何を思い浮かべますか？

夏休みの終わり？

新学期の始まり？

秋の始まり？

北海道では、９月の下旬は寒い。

いや、そんなすっごい寒い、というわけではないけど、それでも少し寒い。

そんな、９月下旬のある日の事。

音葉が学校の帰り道で、こう言った。

「ねえ、久しぶりに公園行ってみよう！

Aの家の近くのさ！」

とてもめんどくさかったので最初は拒否した。

ゲームしたかったし。

だが、

「よーし！行くんだね！

じゃ、このまま行っちゃおー！」

と、人の話を全く聞かないスタイルで言ったので、たまにはいいか、と思ってしまった。

そして、私達は学校の制服のまま私の家の近くの公園に着いた。

「おー！ひっさしぶりだねー！

いつぶりだろ？」

「知らん…。

まあ、少なくとも３年は来てないんじゃないか？」

「うーん、そっかー…。

じゃ、そこのブランコに揺られながら愚痴りますかー！」

「…まあ、いいか」

公園にあったブランコに座り、話した。

公園は、人気が無く、とても静かだった。

何分話していただろうか。

多分、１０分くらいだろう。

ふと、公園の真ん中あたりを見た。

其処には、少し大きな時計があるだけ…ではなかった。

何か、時空の歪みのような…上手く説明はできないが、そんな感じの何かがあった。

そして、その中から普通は此処にいないような人達が出てきた。

「…った…。

…此処、何処だ…？」

よし、面倒な事になりそうだし、逃げようか。

「音葉、用事思い出した。

ってかアニメとるの忘れたから帰るよ」

「？うん、分かった。

じゃ、また明日ねー！」

「ああ、また明日」

まだ彼らに気付いていない様子の音葉に後の事を任せる。

そして、何時もより急いで家に帰った。

…家に帰ってきた。

まあ、徒歩２分くらいだし。あそこの公園は。

にしてもあれは…サーヴァンプの怠惰組と色欲組じゃないか…？

うん。ってか絶対そうだ。

あの髪色はそうそうあるもんじゃないし。

…まあ、ゲームしよう。

某モンスターを狩るゲームを約４０分やっていて、ひと段落ついた頃。

ビンポーン

来客を知らせるチャイムがなった。

…にしても今日、来客の予定あったか…？

いや、なかったはずだ。

なにせ、私は音葉以外友達がいないボッチなのだから。←

…言ってて悲しいからやめようか。

深く考えずに私は、玄関のドアを開けた___。