カオス ページ20
「え、何これ」
「取り敢えずおかえり音葉…！
そして助けて…！」
「っ、もしかして、またやられたの！？」
「一瞬でも救世主だと思った私がバカだった！
そうだよ！ってか言うなよ！」
「またって…！」
あはははカオス。←
「ねえねえねえ本当にやめろ。
本当に嫌だ。
ってかそれはシャレにならん」
「だから、何でだよ！」
「音葉、説明よろしく…」
私から言うのはアレだ。
恥ずかしい。
「あー…っと…。
Aがやられた所ってね、主にお腹とかなの。
だから、手当てするって言ったら、下着取らないと手当てできないんだ…」
「…っ、わかったか…」
その事を聞いた真昼は、かあっと顔が赤くなって、ごめん！！と謝った。
「お、おう…。
わかったんなら良かったよ…」
「A、手当てしよっか？」
「お前にやらせんのもなんか嫌だわ」
「えーなんでなんで！？」
「お前胸触ったりしてくるから」
「だってさ！
胸大きいし感度良いんだよ！？
触らない理由なんかn」
「やめろ。
恥ずかしいし何人か顔赤くしてるからやめろ」
「はっ！Aが照れてるのレア！」
「うるっせえ！
部屋戻って自分で手当てする！」
小走りで自分の部屋に戻った。
そして、救急箱を取り出し、手当てを始めた。
背中とかは…うん、まあ、頑張った。
全体的にやったが、足が腫れていたので冷やそうとリビングに戻った。
あ、今は黒パーカーに短パン。
短パンでも家の中暖かいからいいんだ。
「あ！
手当てした〜？」
「した」
氷を取り出し、袋に入れる。
そして、それを足に当て、ソファーに座った。
ソファーには、真昼と猫姿のクロ、音葉がいた。
当てながらスマホゲームをしていると、音葉が話しかけてきた。
「ねー。
Aってさ、人、今でも嫌い？」
「…なんでそんな事聞いてくるんだよ」
「んー？気になったからー」
「…嫌いだ。
結局は自分の為にしか動かないからな。
窮地に陥ったら、すぐに本性を現す。
そんな自分が危ない時にまで他の人心配するなんてこと、するわけないからね」
「…そっかー。
Aに、人好きになってもらいたいなーって思ったのにー」
「…好きになる確率はかなり低いぞ」
「それでも、少しでも確率あるんだったら頑張るよー」
「…勝手に頑張っとけ」
「俺も頑張るからな！
Aが、人好きになるように！」
「…ご勝手に」
何故か少しだけ嬉しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
