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学校にて ページ15

「んー、やっぱ寒いね!」

「いや、今日は暖かいほうだぞ」

「えー!嘘ー!」

「本当だ」

「でも、結構寒いぞ…?」

「これが北海道の日常さ」


学校までの道を歩く。

それはいつも通りだが、一つだけ違うのは、三人という事。


「ねえ!

今日ってさ、体育以外になんかあったっけ?」

「今日は物理と数学の小テストだ」

「そっかー。あ、そういえばさ!

もうそろそろ定期テストだね!」

「…そういやそうだな…」

「後1週間だけど、Aは勉強した?」

「あんまり。

ってか課題しかしてない」

「だよねー!」


そんなことを話していたら、学校が見えてきた。


「あ、真昼。ここまでで大丈夫だよ。

ありがとう」

「ありがとねー!」

「校門まで送らなくていいのか?」

「大丈夫だよー!

じゃあ、またねー!」

「ばいばい」

「ん、じゃあまた後で!」


真昼と別れ、学校に着いた。

そして、下駄箱のところに着くと…。


…はあ、またか。

そう思いながら落書きされた上靴を取る。

中に何も入っていないことを確認してから履く。

前、画鋲入ってたことあったからね。

歩けなくさせる気か!って思ったよ。

音葉も同じようにされていたが、長い間こんなことをされていたのでもう慣れていた。

1のBの教室の前に立ち、ドアに何も仕掛けられていないか確かめる。

…うん。仕掛けられてるね。

前の方に黒板消し、後ろの方に水の入ったバケツ。


「わー…めっちゃ露骨に仕掛けられてるねー」

「そうだな」


ドアの後ろの方から開けて、掛からないようにドアを開ける。

開けると、一瞬大きい笑い声が起きたが、私達がかかっていないということが分かるとしーんとなった。

やべえ、笑いそう。

そのままスタスタと自分の席に行く。

机と黒板には、こんな落書きがされていた。

『嘘つき』

『親殺し』

『みじめ』

『死ね!』

『サボリ魔』

『頭良いだけ ほかポンコツ』


などなど。

嘘つきは否定しない。

サボリ魔も否定しない。

だが、みじめってなんだよ。

みじめって。

漢字で書けよ。

ってかポンコツって。

ポンコツって何だよ。

だが、一つ。

これだけは許せねえわ。


『親殺し』


人の気にしていることを…。

何処で知ったんだよこいつら。

…まあ、机に何か掘られてないだけましか。

席に座り、授業の準備をする。

落書き?消さないよ。めんどいし。


ちょうど準備が終わった時、チャイムがなった。

授業→←日常っぽい朝



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作者名:リリムゥ | 作成日時:2017年12月12日 19時

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