ミニ女子会 ページ12
「明日って、何曜日だっけ？」
「木曜日。
体育あるからジャージ忘れんなよ」
「うぇ〜…体育…。やだなあ」
「私だって嫌だよ」
カチカチというマウスのクリックの音と話し声が響く明るい部屋の中で、世間話的なことを話していた。
「体育、何するっけ」
「ダンス。いらねえだろとか思うよ」
「本当だねえ。
あれ、チームとか作るの？」
「チーム？ああ、自分たちで決めるらしいぞ。
確か、二人から四人まで」
「そっか！じゃ、私達二人だけだね！」
「そうだな」
「…にしてもさ、何回か休んだだけでこんなことになるんだね」
「本当だな。
まあ、うちの学校は出席日数とかないからな。
ペーパーテストがよけりゃそれで良し的な」
そんな学校ねえよ！とかいうツッコミはスルーします。←
「そうなんだよね〜。
うちの学校ってさ、お金持ちとか頭良い人が来るからね〜」
「それで、二回連続でクラス最下位の奴は退学。
ひどい学校だよな」
「うんうん！」
「しかもいじめとかあっても対処も何もしねえし」
「うん…」
「ま、暗い話題はやめにするか。
お菓子とってくるが何欲しい？」
「◯ッキー！」
「はいよ」
私は和三盆にしよう。
リビング…というかキッチンにあったはずだ。
リビングに入ると、真昼とクロがいた。
「あれ？どうしたんだ？」
「どうもしないよ。お菓子取りに来ただけ」
「そっか！何してたんだ？」
「何だろう…ミニ女子会的な」
「何だそれ！」
そう言って真昼は少し笑った。
「そんな面白かったか？
まあいいや。
お菓子は取ったし部屋に戻るよ」
「分かった！
んー…また明日！か？」
「…そう、だね…。
また明日。おやすみ」
「おやすみ！」
『また明日』なんて言ってくれる人は音葉しかいなかった。
だから、少し驚いたし、嬉しかった。
何か、友達のようで。
部屋に戻ると、音葉がスマホをいじっていた。
険しい顔をしていたので、少し気になった。
「どうした？お前らしくない顔してるぞ」
「！？ん、あ！A！？」
「何だその驚きようは」
「いや、な、なんでもないよ！？」
「なんかある顔だろ。スマホ見せろ」
「え、いやダメ！自分で言うから！」
ってかそんな誤魔化し方するのマンガでしかないと思ったよ。
「えっとね…。
あの…私の元カノ？いるでしょ…」
「元カノだと元彼女だからな？」
「あ、元カレ！」
バカっぽい間違いしたなオイ。
「それで？」
「それでね…」
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作者名：リリムゥ | 作成日時：2017年12月12日 19時
