にゃん、にゃん、にゃー ページ3
これは、ショウがマサキとニノに出会う前の話……。
「ばっかじゃないの！？」
ニノの言葉に首をすくめるしかないマサキ。
マサキの腕の中で、びしょびしょに濡れた子猫がにゃーと鳴いた。
追っ手の目をかいくぐって買い出しに行った帰り。
路地裏でにーにー鳴くこの子を、マサキは放っておけなかったのだ。
「追っ手をまきながらこいつの世話するなんて、できるわけないじゃないですか！何で連れて来ちゃうんですか！？」
「寒い中ずっと震えて鳴いてたんだよ！？置いておけるはず無いじゃん！」
「ありえません！絶対無理です！こんな足手まとい、連れて行けません！」
「大丈夫だって！俺が絶対世話するから！」
「普通の家で飼うわけじゃないんですよ！？」
そんな押し問答を何回も何回も繰り返したあと。
「……もう勝手にして下さい！」
ふい、と顔を反らしてしまったニノ。
「よかったなぁ〜にーちゃん！一緒に来ていいってさ！」
「にーちゃんって何ですか？」
「え？この子の名前」
「……単純」
「うるさいよ！」
別の日―。
「………」
にゃー、にゃー
「…何ですか…何もありませんよ」
にゃー
「……全く、鼻がいいんだから……ほら、かつぶし」
にゃー、にゃー
「食い意地張ってますねぇ……どこかのおばかさんみたい」
にゃー
「抱っこしても……いいですかね…」
にゃー…
「お楽しみですか？ニノちゃん？」
「！！」
にゃうっ！！
ばりっ！
「痛ったい！！」
「あーもう、にーちゃん抱き潰しちゃうよ！」
「うるさい！マサキのせいです！」
別の日―。
「にーちゃん！！にーちゃーん！！」
「マサキ！追っ手がそこまで来てます！！」
「にーちゃんが散歩に行ったまま帰ってこないんだよ！にーちゃん！！」
「…俺も嫌なんです！にーを置いていくの！でも限界です！！」
「………ニノ」
「…行きますよ！！」
「……キ、マサキ！」
「うわっ、びっくりした…」
「こんなところで昼寝ですか？風邪引きますよ？ったく…」
「大丈夫だよ…膝の上のカー君、めっちゃあったかいから」
「毛布替わりかよ……」
「にーちゃんも、ここによく寝てたっけなぁ」
「あぁ…あの猫ちゃん…可愛かったですねぇ…」
「どこ行っちゃったんだろう…」
「…元気にしてますよ、きっと」
「…そだよね」
「……実は後で探し出して、飼い主見つけたんですよね」
「え、嘘？！」
「ホント」
「じゃあ会いに行こう！！ショウちゃーん！」
「今行けるかバカ！」
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涼歌(プロフ) - コテツさん» コテツさんこんばんは〜^^ここでは本編よりも好き勝手度3割増でお送りしております(笑)にゃんにゃんはニノさんとにーちゃんのじゃれじゃれが書いててすっごく楽しかったv気づいたら更新してると思うので、また覗いてやって下さい♪ (2013年2月23日 1時) (
レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
コテツ(プロフ) - こんばんわ(^^)このｻｲﾄﾞｽﾄｰﾘｰ的な感じ、とても好きです♪投げナイフ、ﾏｻｷさん ほんとやりそうで(*´∀`)微笑ましかったです！あと…、にゃんにゃんにゃーが可愛くて可愛くて(/ω＼*)悶絶しちゃいました(笑)本編もこちらも楽しみにしてます(^^) (2013年2月22日 23時) (レス) id: 5762b48ca0 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - やまねさん» やまねさーん！辺境の地へようこそ(笑）私の頭の中はゲームの世界7割でできているようです^^;内容のうすーいお話ばかりですが、お楽しみいただければ幸いです♪ (2013年2月22日 21時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
やまね(プロフ) - Ｓさんの肩当て（笑）いやぁ、もう！ほんとにゲームの世界観ですね！装備できるとか。ファンタジー小説たくさん見てますけど、そういうところが新しい感じがして凄いなぁって尊敬です！こちらはウラ話みたいで面白いですね！更新楽しみにしてまーす！ (2013年2月22日 2時) (レス) id: eee69e9ed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼歌 | 作成日時：2013年2月21日 1時
