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――周りと空間を隔てていた結界が、跡形もなく消えている。
「……！ツヨシ！！どうなってんだ！」
シンゴが声を上げる。が返事がなく、慌てて辺りを見回している。
「おいっ！ツヨシ！！」
「ほら先輩、あそこ」
結界から解放され、木の根元に寝かされたタツオミ。
そしてなぜか少し離れたところにツヨシも寝かされている。
ジュンが驚いたように目を見開いた。
「あの『S.P』のツヨシ兄を昏倒させた…？」
当の本人はのんびりとした口調で詫びる。
「すみませんねツヨシ先輩…。俺が結界を2個も破ったもんだから、反動を思い切り食らっちゃったんですね」
「破った…？空間すら隔てるツヨシの『ディメンション』を破ったと…？」
「お前……よくもツヨシを…！」
「あんた達の作戦は失敗したんだ。……今回はどうか退いてくれ」
静かに言い放ったサトシくん。
激高するシンゴ。睨みつけてくるマサヒロとゴロウ。
……ただタクヤだけが無言のまま、手にした大剣をサトシくんに向けた。
「まだだ…。ひとつもミッションを遂行しないまま帰るわけにはいかない…」
――剣を向けられても攻撃に備えて構えようとしないサトシくん。
『S.P』相手にあれだけの余裕を見せていたけど、病み上がりであの強力な結界を破ってるんだ。
額に浮かぶ脂汗が、彼が今ギリギリで立っている事を物語る。
サトシくんの異変に気づいたジュンが、庇うように前に出た。
「神官サトシ、お前の命だけはここで戴いていく…！」
「っ！サトシくんっ！！」
――その時、ふ、とジュンが顔を上げた。
白い額にかかる前髪がふわりと風に舞う。
「シルフ！」
――瞬間、ぶわりと俺達と『S.P』を隔てるように風が駆け抜けた！
まるで俺達を護るように、激しく風が舞い踊る。
「……タクヤ！剣を納めろ」
「何言ってんだマサヒロ！俺達が奴らから退くなんてありえない！」
「こちらもツヨシを欠いている。体勢を立て直す必要があります」
「……っちっ！……覚えておけ。俺達は指令を確実に遂行する。いつか再びまみえるその時までお前の命、預けておくぞ…！」
その言葉だけが爆風吹き荒れる中はっきりと聞き取れて。
「………ふー……、行ったねぇ」
―――風が収まった時には、『S.P』のメンバー5人の姿はどこにもなかった……。
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涼歌(プロフ) - 渚さん» 渚さんっ^^リーダーようやく復活してくれたんです〜！やあっと全員揃ったので、全員でいろいろ動いてもらおうと計画中です(笑)バトルシーン、苦労してるのでそう言って頂けると嬉しいです(>_<)移行先でもどうぞよろしくお願いします〜m(_ _)m (2014年3月23日 1時) (
レス) id: 9b61db4220 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 智くん復活しましたねー!!さすがリーダー、登場の仕方もかっこいいです(^^) 五人がついに出会って、いよいよという感じで続きが待ちきれません(笑) バトルシーンもすごく読みやすいですよ？むしろ分かりやすいので私は嬉しいです これからも楽しみにしています (2014年3月20日 22時) (レス) id: a6fb587924 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - 渚さん» 渚さん初めまして！コメントありがとうございます^^好きなものをたくさん詰め込んだお話、ここまで長々と続いております(笑)メイン5人以外の視点もOKですか？嬉しいですっ^^のんびりですが、気長にお付き合い頂ければ幸いです〜^^ (2014年3月16日 10時) (レス) id: 9b61db4220 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 初めてコメントさせていただきますっ!! 涼歌さんのこの作品、めちゃくちゃ好きです。アクションシーンの描写は勿論ですが、ウミカちゃんサイドを入れている所などがすっごくツボです。更新大変だとは思いますが、楽しみに待たせていただきますっ!! (2014年3月14日 22時) (レス) id: a6fb587924 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - ひつじさん» ひつじさん初めまして！お返事遅くて申し訳ありません；バトルシーン、少しでも動きが分かってもらえれば、と考えて書いていますのでハラハラ嬉しいですっ(>_<)あのお方もお待たせしました！(笑)これから彼とも共に頑張っていきたいと思います〜^^ (2014年3月9日 2時) (レス) id: 9b61db4220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼歌
作成日時：2013年9月16日 14時
