王国特別警護隊 side Jun ページ21
「………え…？」
意味が分からない。
マサヒロ兄が俺に武器を向けている理由も。
W国の為にとか言っているのも。
…ニノを連れていくつもりなのも。
魔術に長けたニノの事をW国の研究員が狙っている事は俺も知ってる。
だからって、なぜJ王国特別警護隊の彼が、W国側についている……？
「……意味が分からない…。そういう顔をしていますね」
「…マサヒロ兄…」
「王子たるもの、自分の考えは軽々読ませるものではない。そう話をした覚えがありますが」
「…マサヒロ兄、冗談だろ……？」
ぱぁんっ！！
再び足元に撃ち込まれる威嚇射撃。
さっきの弾痕にずれることなく着弾したそれは、じり、と微かに燃え上がって辺りを焦がす。
時に炎を、時に冷気を、時に稲妻を銃弾に乗せて撃ち込む『魔導銃』。
マサヒロ兄が得意とする銃技だ。
不敵な笑みを崩さぬまま、隙なく立つその姿。
彼は間違いなく俺を敵とみなしていた。
「…冗談なら、王子に向かってこんな事するハズないでしょう？」
「………」
「J国には愛想が尽きたんだよ」
マサヒロ兄の後ろから静かに姿を現したのは、タクヤ兄。
見覚えのある大剣を握り、ちらりと俺を見やる。
その視線があまりにも冷たくて、信じられなくて思わずかぶりを振った。
「嘘だよ…嘘だろ？」
「嘘じゃない。J国王は手ぬるいんだよ…。もっと俺達の力をうまく使えばJ国はもっと広大な国土と武力を手にすることができるのに、彼は治安の向上ばかりに力を注ぐ」
「俺達の力を最大限発揮できるのは…W国の方だったんだって、気づいたんですよ」
空間が歪み、ふわりと現れたのは、シンゴ兄とゴロウ兄。
シンゴ兄が抱えているのは…！
「タツオミ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼歌(プロフ) - 渚さん» 渚さんっ^^リーダーようやく復活してくれたんです〜！やあっと全員揃ったので、全員でいろいろ動いてもらおうと計画中です(笑)バトルシーン、苦労してるのでそう言って頂けると嬉しいです(>_<)移行先でもどうぞよろしくお願いします〜m(_ _)m (2014年3月23日 1時) (
レス) id: 9b61db4220 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 智くん復活しましたねー!!さすがリーダー、登場の仕方もかっこいいです(^^) 五人がついに出会って、いよいよという感じで続きが待ちきれません(笑) バトルシーンもすごく読みやすいですよ？むしろ分かりやすいので私は嬉しいです これからも楽しみにしています (2014年3月20日 22時) (レス) id: a6fb587924 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - 渚さん» 渚さん初めまして！コメントありがとうございます^^好きなものをたくさん詰め込んだお話、ここまで長々と続いております(笑)メイン5人以外の視点もOKですか？嬉しいですっ^^のんびりですが、気長にお付き合い頂ければ幸いです〜^^ (2014年3月16日 10時) (レス) id: 9b61db4220 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 初めてコメントさせていただきますっ!! 涼歌さんのこの作品、めちゃくちゃ好きです。アクションシーンの描写は勿論ですが、ウミカちゃんサイドを入れている所などがすっごくツボです。更新大変だとは思いますが、楽しみに待たせていただきますっ!! (2014年3月14日 22時) (レス) id: a6fb587924 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - ひつじさん» ひつじさん初めまして！お返事遅くて申し訳ありません；バトルシーン、少しでも動きが分かってもらえれば、と考えて書いていますのでハラハラ嬉しいですっ(>_<)あのお方もお待たせしました！(笑)これから彼とも共に頑張っていきたいと思います〜^^ (2014年3月9日 2時) (レス) id: 9b61db4220 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼歌
作成日時：2013年9月16日 14時
