美しい『ヒト』 side Masaki ページ31
先頭を歩くコタがぴた、と足を止めた。
「コタ？どしたの？」
俺の問いには答えずに、懐からごそごそと取り出したのは手のひらサイズの機械。
ランプが点滅しながらぶるぶると震えているそれ、シュンの表のグループ『NEXI』が作っている、仲間に合図を送るための商品だって言ってたっけ。
「シュンからですよね？何の合図です？」
「…奪い返す対象が増えた、という事だ」
「それは…ハルの字の他にジュンの字の魂も俺らが取り返さなあかん。そういうこっちゃな？」
…いつの間にか出て来ていたキンタが首をくきっと鳴らした。
急でびっくりしちゃうな…、さっきまで確かにタケルだったんだけど。
「という事は、急いだ方が良さそうですね…」
「なんで？」
俺の問いにコタが言いにくそうに答える。
「…ジュンの体に魂が入ってないのなら、シュンの知る真名の意味がなくなる。それに…」
「…それに？」
コタの言葉を引き継ぐニノの瞳が、すっと細められた。
「…体と魂、生きている状態でふたつが分かたれた場合、…早く戻さないと魂が体に帰れなくなる…そういう事です…」
コタが持つ刀がぎり、と強く握りしめられた。
「先を急ぐ。はぐれるなよ」
しばらくして、またひらけたところに出た。
「これって…なに…？」
研究室みたいな空間の中。
整列して突き立てられた、緑色に輝く柱。
中に浮かぶのは、
人、
モンスター、
……そのどちらとも呼べないもの…。
キンタが「何やこいつら…」と呟き。
ニノが無言で俺の服をきゅっと握りしめてきた。
…研究室……。ここはあまり良くない。ニノの心が不安定になる。
不意に頭の上のカー君が飛び降りた。
「…カー君？」
まだ少し固い表情のニノの手を引いて、カー君の後を追った。
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涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^即コメいただきましてありがとうございます…！お花屋さん、周りの方が素敵過ぎてどうしようだったのですが、そう言っていただけると嬉しいです♪こちらもゆっくりと更新再開していきたいと思います^^ (2013年3月26日 22時) (
レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - なーにさん» なーにさーん^^わーい、相思相愛(笑)あのような紹介の仕方で良かったですかね？たくさんの素敵な本が集まる本屋さん(図書館？)…、私も楽しみです^^ (2013年3月26日 22時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
なーに(プロフ) - すずちゃーん☆呟きの方にも宣伝してくれてありがとうございます(*´∀｀)私もすずちゃん大好きよ♪(´ε｀ )真夜中って、もう朝方ですが、私も変なテンションでごめんなさい(;^_^A (2013年3月26日 5時) (レス) id: b5a7d9a9ac (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - ☆葵☆さん» ☆葵☆さーん^^教えていただいてありがとうございます^^読むのが遅いですが、伺いますね^^ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^返信遅れてすみません;タケル達も合わせて５人！言われて初めて気づきました^^なんという偶然！最近ゆっくり更新ですが、またのんびりお待ちいただければ嬉しいです♪ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼歌 | 作成日時：2013年2月12日 17時
