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「……それで、あの時の話ですけど…」
いてっ！とか言いながらりんごを剥いてるショウちゃんからナイフを取り上げ、ニノがベッドの縁に腰掛けた。
俺の目の前でさくさく、しゅるしゅる、とりんごが切られてむかれて。
…おぉ、りんごがうさぎさんに！
ニノちゃんは昔から器用だねぇ…。
「マサキ！聞いてます？」
「えと……あ、りんごの話？うさぎさん可愛いねぇ」
「……『ライトニン…」
「わーごめんごめん！！何なに？何だった！？」
ふぅ、とニノがため息をついて、もう一度話してくれたのは。
俺が倒れた時の話だった。
あの時。
リョウちゃんの結界が破られて一気にモンスターが家の中になだれ込んで。
その瞬間小屋が赤い光に包まれて、光に触れたモンスターが次々と消えていった。
「あれは光の防御壁。…術者を護り魔を祓う破邪の結界でした」
……辺りのモンスターが消え去った後、ニノとモモが家に駆け込むと。
ぽかんと座り込んだリョウちゃんと。
意識飛ばして倒れてた俺がいた…。
…ということみたい。
「…アナタ何やったんです？あんな強力な見たことないですよ？」
「俺？何もやってないけど…」
「ちなみにマサキ、光の精霊と契約した事は？」
「したことないよぉ。それに俺が出したんじゃなくてかーくんが」
「かーくん？」
「かーくんって…この緑のもふもふですか？」
ニノが指差す先…俺の足元に、薄緑色のもふっとしたものが丸まっていた。
「…生き物…だよね？」
恐る恐る抱き上げてみた。
うさぎみたいに長い垂れた耳に、ねこみたいな長いしっぽ。
アーモンドみたいな赤い瞳が俺を見つめてる。
額にはルビーみたいなきらきらした宝石みたいなものがはまってて。
すっごい可愛いけど、こんな生き物、見たことないよ？
「何者ですかね、このもふもふ」
「もふもふじゃないよ、かーくん」
「いや、名前でなくて。普通のモンスターじゃないでしょコレ」
「わかんないよ、俺もぬいぐるみだと思ってたから…」
この出会いが、俺の運命を大きく変える事に、俺はまだ気づいていなかった。
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涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^即コメいただきましてありがとうございます…！お花屋さん、周りの方が素敵過ぎてどうしようだったのですが、そう言っていただけると嬉しいです♪こちらもゆっくりと更新再開していきたいと思います^^ (2013年3月26日 22時) (
レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - なーにさん» なーにさーん^^わーい、相思相愛(笑)あのような紹介の仕方で良かったですかね？たくさんの素敵な本が集まる本屋さん(図書館？)…、私も楽しみです^^ (2013年3月26日 22時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
なーに(プロフ) - すずちゃーん☆呟きの方にも宣伝してくれてありがとうございます(*´∀｀)私もすずちゃん大好きよ♪(´ε｀ )真夜中って、もう朝方ですが、私も変なテンションでごめんなさい(;^_^A (2013年3月26日 5時) (レス) id: b5a7d9a9ac (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - ☆葵☆さん» ☆葵☆さーん^^教えていただいてありがとうございます^^読むのが遅いですが、伺いますね^^ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^返信遅れてすみません;タケル達も合わせて５人！言われて初めて気づきました^^なんという偶然！最近ゆっくり更新ですが、またのんびりお待ちいただければ嬉しいです♪ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼歌 | 作成日時：2013年2月12日 17時
