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目の前を吹き上げる水流をかわし。
死角から放たれる疾風をかわし。
その影から襲い来るアックスをかわし…。
少しずつ互いの体力はすり減り、息が上がっていく。
「…ったく……おま、反則だろう…！」
勘弁してくれよ、俺は接近戦タイプなんだって！！
このままじゃ『ジュン』に近寄る事すらできない…！！
間合いを取り、必死に息を整えながら肩の金具に手をかける。
重たい肩当てを外して、次の攻撃に備えて大きく息を吸ったその時。
「ショウさん伏せて！」
声に慌てて身をかがめる。
咄嗟に肩ごしに振り返れば、ショットガンを構えたシュン。
潜入時にシュンが抱えていた、あのジュラルミンケースの中身か…！！
ぱぱぱぱぱんっ！！！
俺の思考を遮るように銃声が響く。
俺の頭上を飛び越えた散弾が『ジュン』の足元を掬う。
そのままバランスを崩した『ジュン』がアックスを手放して……。
―――今だ！！
地を蹴って高く飛翔し、慌てて見上げてくる『ジュン』を飛び越えて……。
「ごめん！！」
シュンに向かって思い切り背中を蹴り飛ばした！
「……っ！！」
吹き飛ぶように舞った『ジュン』の身体を羽交い絞めにするように受け止めたシュン。
「………」
耳元で囁かれた言葉に、『ジュン』の表情が変わった。
頼む…うまくいってくれ……！
「……！！」
シュンも油断したのか。
緩んでいた拘束を逃れた『ジュン』がシュンの体をつかみ、逆にこちらに投げ飛ばした！
「シュン！！」
「うっ…！！」
咄嗟に受け止めたシュンが、俺の腕の中で小さく呻く。
「大丈夫か？」
「何とか…でも、状況は大丈夫じゃない…真名が……効かない」
「……は…？」
「あの体の中に、ジュン本人の魂が欠片も残っていないんだ……あの体の中にあるのは他人の魂…しかもふたつ」
「…て、ことは…」
「先に行ったあいつらが、ジュンとハルマ、ふたりの魂を取り戻さなければならない…って事だ」
シュンが悔しげに見つめる先、ゆるく風を纏いながら、ずず、とアックスを引きずって近づいてくる『ジュン』。
こちらを睨む濁った黒い瞳が、まるで俺たちの心を映すみたいだった…。
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涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^即コメいただきましてありがとうございます…！お花屋さん、周りの方が素敵過ぎてどうしようだったのですが、そう言っていただけると嬉しいです♪こちらもゆっくりと更新再開していきたいと思います^^ (2013年3月26日 22時) (
レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - なーにさん» なーにさーん^^わーい、相思相愛(笑)あのような紹介の仕方で良かったですかね？たくさんの素敵な本が集まる本屋さん(図書館？)…、私も楽しみです^^ (2013年3月26日 22時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
なーに(プロフ) - すずちゃーん☆呟きの方にも宣伝してくれてありがとうございます(*´∀｀)私もすずちゃん大好きよ♪(´ε｀ )真夜中って、もう朝方ですが、私も変なテンションでごめんなさい(;^_^A (2013年3月26日 5時) (レス) id: b5a7d9a9ac (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - ☆葵☆さん» ☆葵☆さーん^^教えていただいてありがとうございます^^読むのが遅いですが、伺いますね^^ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^返信遅れてすみません;タケル達も合わせて５人！言われて初めて気づきました^^なんという偶然！最近ゆっくり更新ですが、またのんびりお待ちいただければ嬉しいです♪ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼歌 | 作成日時：2013年2月12日 17時
