元凶の女 ページ17
「侵入時の話はコタの方が詳しいが…、話せるか？」
シュンに話を振られたコタが、重々しく口を開く。
「……拠点の中は機械と培養液が満たされた柱のようなもので溢れていた。俺たち二人、気配を消して奥に進んだが、途中何かの装置に掛かってしまって、モンスター同士を合成させた実験体…キメラと戦う羽目になった」
思い出すのも辛いのか、ぼそぼそと話すコタの口調は重い。
「何とかキメラは倒したが、ジュンが深手を負った。彼を連れて一時撤退する途中、罠に掛かって俺とジュン、別の道に落とされてしまった」
シュンの表情は固く、タケルの視線も足元に落ちる。
「ここからは俺とハルマの事しか説明できない…。出口で合流する為に1人で進んだが、次々に出てくるモンスターを始末するのに焦っていたのか…あの女の存在に気づかなかった」
「あの女…？」
「…幻惑師、サリファ……」
「サリファ……だって…？」
その名に聞き覚えがあった。
記憶を操作したり、幻覚を見せたりする事を得意とする幻惑師。
サリファはその幻惑師の中でも随一の腕を持ちながら、自分の私利私欲や興味のある事にしか力を使わず、金を積めばどんな事も成し遂げると聞く。
……数年前、俺はその女に遭遇したことがあった。
『綺麗なものは好きよ…。お金、宝石、悲しみの涙…』
『でも一番美しいのは、人の記憶やその魂…』
『あなたの魂……キラキラしてるわね…』
品定めをするかのように舐めまわす視線。
妖艶な笑みを向けられて背筋が凍りついた、その感覚を今でも覚えている。
軍が危険人物としてマークしていたものの、数年前から行方をくらましていた。
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涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^即コメいただきましてありがとうございます…！お花屋さん、周りの方が素敵過ぎてどうしようだったのですが、そう言っていただけると嬉しいです♪こちらもゆっくりと更新再開していきたいと思います^^ (2013年3月26日 22時) (
レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - なーにさん» なーにさーん^^わーい、相思相愛(笑)あのような紹介の仕方で良かったですかね？たくさんの素敵な本が集まる本屋さん(図書館？)…、私も楽しみです^^ (2013年3月26日 22時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
なーに(プロフ) - すずちゃーん☆呟きの方にも宣伝してくれてありがとうございます(*´∀｀)私もすずちゃん大好きよ♪(´ε｀ )真夜中って、もう朝方ですが、私も変なテンションでごめんなさい(;^_^A (2013年3月26日 5時) (レス) id: b5a7d9a9ac (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - ☆葵☆さん» ☆葵☆さーん^^教えていただいてありがとうございます^^読むのが遅いですが、伺いますね^^ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
涼歌(プロフ) - さた郎さん» さた郎さーん^^返信遅れてすみません;タケル達も合わせて５人！言われて初めて気づきました^^なんという偶然！最近ゆっくり更新ですが、またのんびりお待ちいただければ嬉しいです♪ (2013年3月18日 0時) (レス) id: c9edb23143 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼歌 | 作成日時：2013年2月12日 17時
