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寄ってみたい雑貨屋さんが原宿駅と渋谷駅の中間にあったので、そこまで歩いて行ってから渋谷駅に向かい、東横線に乗ることになった。
雑貨屋はさすがに男にはきつかったのだろうか。
雄登がスマホの画面を見て「あぁ」と呟いたので、目の前にあったカチューシャを置いて彼の方を見る。
『もう出ようか』
「もういいの？」
『探してたやつ、なかった』
本当は探していたものなんてないけれど、苦笑いする雄登を促すように出口へ向かう。
「あのさ、…今日弟の学校行事で母親も中学校にいるんだけど、親父も呼んでそのまま夜ご飯食べに行くから現地集合で来ないかって。Aも一緒に」
『…そう』
いきなり家族との顔合わせはハードルが高い。
確かに1年間付き合ってきたけれど、雄登の家がどこにあるのかさえ知らないのに。
「俺が嫌だって言っとくわ、初対面からさすがにきついよな」
私が一瞬戸惑ったことを彼は見逃さなかった。
彼の整った顔は好きだ。
だけどそれ以上に、優しいところが好きだ。
少しの変化に気づいてくれるところが好きだ。
どうやら救いようのないくらいに彼を好きになってしまったみたいで、彼のいる世界は何もかも輝いて見える。
そんなことを考えていたら、ふわっとした満足感でいっぱいになって、どこかへ飛んでいってしまいそうだ。
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Atena(プロフ) - 主人公の心の揺れが最後まで見られて面白かったです！ (2020年4月25日 0時) (
レス) id: dbbbb4e0c8 (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - お疲れさまでした！最後まで那須くんかっこよかったです！ (2018年12月14日 1時) (レス) id: 7cb81e8898 (このIDを非表示/違反報告)
えるにめ - 凄く面白いです。さっくんと那須くんメインなとこも凄く嬉しいです！ (2018年11月19日 17時) (レス) id: fa89af2adc (このIDを非表示/違反報告)
ねり - すごくおもしろいです！！ (2018年11月17日 15時) (レス) id: b337ad9043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プチラメ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Petit_lame
作成日時：2018年10月25日 19時
