秋の国 ページ9
まさかの事態にハイムーンも驚きを隠せない
ヒナタは自分の頭が真っ白になっていくのがわかった
どうにしかして続けなくては
しかし、襲ってくるトラウマにはどうにも勝てない
するとルイが近づいて頭を撫でた
ルイ「…いつしか村人は自身の安泰のためだけに人を私に捧げてきました。
しかし、私はそんなのいらない。
ただ村の皆が幸せに過ごしているのを見たいだけ」
その言動を全てアドリブであった
ヒナタ「あ…ぁ」
ルイ「眠っていて大丈夫です、起きた頃には全て終わっています」
ヒナタはルイの言葉を信じるように本当に意識を手放した
ルイ「…可哀想な子、だけど」
ルイが両手をあげる
するとものが崩れていく音がした
ルイ「もうこれで…苦しむ人はいない」
舞台は完璧に暗くなり、その間にカラカサがヒナタを舞台袖に連れて行った
カラカサ「おい、どうする?」
アルト「ボクたちがアドリブで繋げるしかありません」
カラカサとアルトは頷いて舞台袖から出てきた
カラカサ「雨が…雨が降らない。
食物が育たない‼︎」
アルト「どうして…供物は捧げたのに‼︎」
ルイ「あんな供物では満足しなかったのでは?」
ルイはまるでその場にいた人のように話す
ルイ「もっと供物が必要だと神様は怒っているのだと思います。
例えば…あなたとか、あなたが供物になればいい」
カラカサ「そんな、供物になるだなんてごめんだ‼︎」
アルト「あの子を供物にすれば生きられるって聞いたのに‼︎」
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2023年2月22日 23時